【音楽】名曲・名演セレクション その250 特別編:アンコール特集 (101~200) と【お知らせ】今後は隔週更新にします

 始めにお知らせの件から。これまで基本毎週日曜更新で続けてきた名曲・名演セレクションのシリーズですが、今後は二週間に一度の更新にしたいと思います。まだネタが切れた訳では無いんですが、とても詳しいとは言えないアーティストをお題とする事は確実に増えておりまして。そういったお題の記事をしっかり調べて書こうと思うと、現状の毎週更新では時間が足りないなと。という事でそれぞれの記事に費やせる時間を増やして記事のクオリティーを上げたいというのが変更の理由です。御了承下さい。記事の間隔が空く分良い記事になるよう努めますので。あと早速ですが、二週間後はちょっとリアルが切羽詰まってまして、その251はさらにその翌週、4/9にアップする予定です。度々恐縮ですが御了承願います。

 

 でさて、今回の定期更新は特別編です。以前もやりましたが、記事で取り上げたけど語り足りない、別の曲も紹介したいアーティストを10組選びました。我ながら良い曲ばっかり選んでると思うんで、是非聴いてみて下さい。

 

kshn.hatenablog.com Pearl Jamの7thアルバム “Riot Act” の3曲目。2000年、デンマークのRoskilde Festivalの彼らのステージで観客の将棋倒しが起こり9人が亡くなるという事故が起きており、「"Lost nine friends we'll never know two years ago today」とその被害者達に歌詞で言及しています。あとは「I know it's already been sung...can't be said enough / Love is all you need..all you need is love...」という部分ですね。昔Rockin' on誌だかに「All you need is loveというフレーズに新たなメロディーを付けられるのはPearl Jamだけだ」みたいなカッコいい事が書かれてたのを覚えてます。アルバム “Riot Act”、あんま評判は良くない気がするんですけど、私は結構好きなんですよね。初期の荒々しさは無いんですけど、このアルバムならではのヴァイブがあって、それはなかなか良いもので。

 

kshn.hatenablog.com Museの11thシングル。3rdアルバム “Absolution” 収録。タイトルのStockholm syndromeというのは心理学用語で、誘拐事件などの被害者が犯人に対して好感を抱いてしまう現象の事を言います。良いタイトルセンスですよね。忘れられない女性の事を歌ってるのか、それともドラッグなどの悪癖の事を歌ってるのか…ちょっと分からないですけど。サウンド的にはストーナー・ロックの影響を感じさせるヘヴィなリフから、コーラスではシーケンス音でブチ上げるというのが如何にもMuseならではの何でも有り感。この曲は昔めっちゃギター練習しましたね。

 

kshn.hatenablog.com Do As Infinityの6thシングル。2ndアルバム “New World” 収録。伴都美子作詞による、サンタクロースへのラブソングという、珍しいタイプのクリスマスソングです。改めて聴き直すとトラック相当凝ってますね。Hip Hop風のパートの前の変拍子とか。リズム隊はつよつよだし。この曲とかVTuberが歌っても映えると思うんですけどね。DAIももうちょい再評価されて良いのでは。あとこの曲はシングルのジャケ写が秀逸なんですよ。伴さん美人過ぎんかという。これですね。

We are.

We are.

Amazon

 

kshn.hatenablog.com Bob Dylanの15thアルバム “Blood on the Tracks” の2曲目。Dylanの最高傑作の一つとされるアルバムなんですけど、楽曲だったらこの曲が私は特に好きです。イントロからしてもう名曲ですよね。当時Dylanと奥さんの関係が上手く行ってなかった事が歌詞の大きなテーマであるアルバムなんですけど、この曲も奥さんとの事を歌ってるのか、それとも…という感じでしょうか。そういったアレコレをSimple Twist of Fateという言葉で切り捨てていくのが何とも言えない。

 

kshn.hatenablog.com SuiseiNoboAzの6thアルバム “GHOST IN THE MACHINE DRUM” の2曲目。YouTubeコメ欄から引用させて頂くと、「Flying Lotusの ‘Never Catch Me’ のロック的解釈」。成程。石原正晴氏はカッコいいギターフレーズ見つけてくるのがつくづく上手いですね。あとあんま言及する機会が無かったですけど、アルバム良いですよ。抜け感のあるサウンドが印象的な作品です。

 

kshn.hatenablog.com 諭吉佳作/menのCD化されていない初期楽曲から。本当は記事で取り上げる曲これにしようかとも思ったんだけど、ちょっと難解過ぎて初見さんには敷居が高いかなと変更した経緯があります。思春期女子の複雑な心情を表しているかの如きアンニュイなコード進行に対して、それに引き摺られ過ぎない堂々とした歌声のコントラストが印象的な一曲。諭吉佳作/menは昨年もEPを発表してましたけど、相変わらずの才気煥発ぶりで恐れ入りました。

 

kshn.hatenablog.com L'Arc〜en〜Cielの31stシングル。11thアルバム “KISS” 収録。作曲者kenが細部にまで拘って構築した、U2を思わせる突き抜け感のあるサウンドに、hydeによる「心は夢を描く」という歌詞が抜群のマッチとなっている楽曲。 彼らとしても会心の作らしく、'00年代後半以降のライブでは大事なレパートリーとなっているようです。ライブでの観客の合唱も良いですね。

 

kshn.hatenablog.com Fugaziの1stアルバム “Repeater” の1曲目。確か湾岸戦争反戦アピールのために行われたライブの映像ですね。この時点で既にハードコアの先 (ポスト・ハードコア) を目指すという構想が具体化しているのが分かります。ギターのコードストローク主体なのはハードコア的ではあるんですが、脈打つかの如きリズムセクションや複雑な楽曲構成は明らかにそれを超えたもの。あとはFugazi特有の緊張感ですね。この時点で既にバッキバキ。カッコよすぎる。

 

kshn.hatenablog.com R.E.M.による1999年発表のシングル。同年公開の映画『Man on the Moon』のために書かれたもの。元々彼らによるコメディアンAndy Kaufmanの人生をテーマにした ‘Man on the Moon’ という楽曲があり (大名曲です。未聴の方は聴いてから死んで下さい)、それをタイトルにしたAndy Kaufmanの映画が後に作られ、その音楽をR.E.M.が手掛けたという経緯ですね。彼らだからこそ強い説得力を帯びる、「不可能への挑戦」をテーマにした歌詞が強く胸を打ちます。映像は “R.E.M. Live” という作品から。特にこの ‘The Great Beyond’ に関してはスタジオ版よりこのライブテイクの方が好きという方も多いですね。映像も素晴らしい。

 

kshn.hatenablog.com THA BLUE HERBというかクラムボン featuring ILL-BOSSTINOなんですが、今回を逃すと紹介する機会が無さそうなので。元々はタワレコ限定で発売されたコラボシングルで、後にコンピレーションアルバム “NO MUSIC,NO LIFE.SONGS” やクラムボンのアルバム “2010” の再発ver.に収録されてます。ILL-BOSSTINOというラッパーの魅力が存分に発揮されたライブテイクですね。言葉の強さ、非Rock的な表現でありながら強くRock的な輝きを帯びるという。TBHがロックリスナーからも人気が高いってのがよく分かりますね。こういう貴重なライブテイクがYouTube上で公開され世界中のリスナーにシェアされているのは素晴らしい事だと思います。YouTube万歳。