【音楽】名曲・名演セレクション その174 Fugazi / Cashout

 という事で今回は映画 “INSTRUMENT” がGYAO!で無料公開中なのに因んでFugaziです。

 

  Fugaziの6thにして現在における最終作 “The Argument” の2曲目。

 Fugaziは米Washington D.C.出身のポスト・ハードコアバンドです。私なりに色々引用してわちゃわちゃ書こうかと思ってたんですが、こっちのページの紹介がまとまってて分かりやすいので貼ります。

-解説- FUGAZI INSTRUMENT -official site-

 数点解説を加えます。ハードコアってのはパンクが更に進んでビートが早く、激しくなったものです、大体のところ。ポスト・ハードコアってのはそのハードコアのサウンドやアティチュードを継承しつつ、音楽性においては単なる縦乗りワッショイだけに留まらない幅を広げていこうという感じです。ただ最近はポスト・ハードコアに包含されるバンドが増えすぎてよく分からなくなってきてる。ストレート・エッジ思想についてはこちらを参照の事。

ストレート・エッジ - Wikipedia

 私がFugaziが好きなのは、自らの音楽活動を自ら背負える範囲でハンドリングしていく活動姿勢も勿論カッコいいとは思うのですが、何よりその音楽がクソカッコいいからですね。やっぱり出す音がカッコいいからこそ活動姿勢にも説得力が生まれる訳で。ダブなどブラック・ミュージックの要素を咀嚼し晩期にはツインドラムを導入したリズム隊も素晴らしいのですが、私がギター弾きという事もあり、やはり私はツインギターのカッコよさに耳が行きます。Fugaziのギターって、調べてみたらそんな難しい事してる訳では無いんですけど、独特なんですよね。過去のロックのキラーフレーズから手癖で拡張みたいな感じでなく、あくまで自分達で頑張ってフレーズ考えて作ってる感じ。まぁ私があんまハードコアとか聴かないんでそう聴こえるだけかもしれませんが。あとFugazi独特のビリビリ来るような緊張感ですね。この ‘Cashout’ とか特に緊張感が極まってると思うのですが、如何でしょうか。Fugaziの作品では一般に初期が好まれてるような気がするのですが、私は後期、5thや6thアルバムの方が好きですね。RadioheadThe Strokesのようなギターのアンサンブルを好む方は後期と相性良いと思います。