【音楽】名曲・名演セレクション その159 PUFFY / これが私の生きる道

 今回は5/13にデビュー25周年を迎えたPUFFYです。

PUFFYがデビュー25周年記念日に5時間におよぶ配信企画、奥田民生も影アナで参加 - 音楽ナタリー

 

 PUFFYの2ndシングル。2ndアルバム“JET CD”他収録。

 PUFFY大貫亜美吉村由美によるボーカルデュオユニット。元々そんな芸能人になる気も無かった二人を奥田民生がプロデュースという事で、ちょっと肩の力が抜けた感じで人気を博しました。当初は企画ものユニットとしてアルバム1枚出して活動終了の予定だったんですが、1stシングル‘アジアの純真’の大ヒットにより活動継続に方針転換。デビューから4連続でミリオンヒットを記録するなど初期の人気はかなりのもので、ちょっと人気落ち着いたかなと思ったらアメリカでアニメ『ハイ!ハイ! パフィー・アミユミ』が大ヒットして国際的な人気を獲得など、息の長い活動を続けてきたグループです。奥田民生のプロデュース方針として、アイドルの様に短期間で消費されてしまう事の無いようにというのは強く意識されたようなのですが、正にその精神を具現化したような活動キャリアという感じですかね。

 でこの‘これが私の生きる道’は資生堂ティセラという昔あったブランドのCMのタイアップ曲になります。だから歌詞に‘もぎたての果実の いいところ’とかある訳です。あとタイトルの漢字だけピックアップすると、私生道=資生堂。芸が細かいですね。サウンド的にはモロにThe Beatlesですね。昔ガキだった頃はよく分からなかったんですが、今改めて聴くと露骨にそう。例えばサビのハンドクラップ交える感じとか、初期のThe Beatlesサウンドって感じだし、ギターの単音フレーズはモロにGeorge Harrisonだし、ドラムのフィルインはめっちゃRingo Starrっぽいし、更に書くと‘ah- ah-’ってところが‘Twist and Shout’じゃなかったら何なのか。奥田民生もこんだけ趣味全開の仕事で売れたんだから楽しかったでしょうね。歌詞的にはちょっと力が抜けてるようで芯の強さもちょっと感じさせる塩梅が、ポストバブル、フリーターが増えるような時代に合ってたのかなとか思います。今聴いても良い歌ですけどね。