【音楽】名曲・名演セレクション その161 Blur / Tender (Cornelius Remix)

 今回は確か初めて取り上げるリミックスですが、BlurでなくCorneliusについて述べる記事とします。Blurについてもまたその内別の曲をピックアップして御紹介したいです。あと今回の音源はヘッドホン、イヤホンでの試聴を推奨です。

 

  原曲はBlurの6thアルバム“13”の1曲目。このリミックスはCorneliusのリミックス作品集“CM2”などに収録されています。

 Corneliusとは小山田圭吾によるソロユニットです。小沢健二らと結成したフリッパーズ・ギターでデビューも小沢との確執が深まりバンド解散。以降Corneliusとして活動を開始し、その巧みなサウンド・デザインで国内留まらず世界的な評価を受けています。今回取り上げているBlurの他にもManics、Stingなど海外の大御所のリミックスを多数手がけているというのはその表れの一つかと思います。オリジナル作品、リミックスの他にも『攻殻機動隊』や『デザインあ』などのサントラ仕事や、Plastic Ono Band、YMO、METAFIVEなどといったバンドへの参加、更には他のアーティストのプロデュースなど、多岐に活動を展開しています。

 でさてこのリミックスですが、何と言ってもパンニングされたアルペジオですね。HDレコーディングで音のタイミングの微妙な調整が可能になったが故のアイデア (アナログな手法でもできるでしょうけど、多分クソ苦労すると思います) かと思います。私の今思い付く範囲ではRichard Ashcroftがアイデアモロに拝借してますが、他にも色々あるでしょうね。このブログっぽい事を書けば、Oceansizeの‘Unfamiliar’のクリーントーンのパート、あれもひょっとしたらCorneliusリスペクトかもしれませんね。Mike Vennart、Cornelius好きっぽいし。総じて、原曲の歌を活かしつつ新たな魅力を提示する好リミックス、といったところでしょうか。

10/16追記:フリッパーズの解散理由を「小沢との確執が深まり」と私が書いた事に関するご意見をお見掛けしたので改めて調べてみましたが、私にはよく分からんというのが正直なところです。私が知ってる二人の関係は現在の疎遠な感じでしかないんですよね。不仲が解散の原因でないと当人達が否定したのならそうなのかもしれませんが。という事で、「小沢との確執が深まり」→「何かよく分からんけど」に変更でお願いします。