【音楽】名曲・名演セレクション その164 Travis / Why Does It Always Rain On Me?

 まぁ私の住んでる地域は思いっきり晴れてるんですけど、北海道除き日本全国梅雨入りしましたしという事で。

 

  Travisの8thシングル。2ndアルバム“The Man Who”他収録。

 Travisは英Scotland、Glasgow出身のロックバンド。元々はOasisのフォロワー的な荒々しいロックを奏でるバンドだったのですが、Radioheadなど手掛けたNigel Godrichをプロデューサーに迎えた2ndアルバムで、作風を穏やかに美メロを聴かせるものへと一変。RadioheadのOK Computer以降の作品と共にポスト・ブリットポップの音楽シーンをエモーショナルで内省的な路線へと導く役割を果たしました。それがColdplaySnow Patrolなど後々のバンドがブレイクする土壌となった一方で、湿っぽい音楽を嫌うファンからは目の敵とされた側面もあり、その反動が後のThe StrokesやThe Lbertinesなどのロックンロール・リバイバルを後押しした面もあります。という訳で現代ポピュラー音楽の流れを押さえる上ではキーとなるバンドの1つなんですが、本人達は楽曲至上主義的な人達でして、そういう謙虚な姿勢が人気に繋がっている面もあるのかなとか思います。

 でさてこの楽曲ですが、Travisにおいて象徴的な一曲でして、ライブでも最後に歌われたりあるいは野外ライブで雨が降ってきたら急遽セットリスト変更して歌われたりするそうです。この‘Rain’ってのはモロに憂鬱、depressionのメタファーですね。残念ながら私はこの歌の歌詞がとても身に染みてしまうんですが。例えばサビの「何故いつも僕に雨が降り注ぐんだろう 僕が17歳の時に嘘を吐いたからだろうか?」とか、このいつまでも昔の事を引きずってる感じ、あぁーーー良く分かるわという感じなんですが。皆様はどうですか?そういう憂鬱な人あるあるみたいな歌詞を暗くなり過ぎずに軽快に聴かせたのがこの曲の人気の秘訣かなと思います。興味のある方はライブ映像とか探してみて下さい。観客がめっちゃジャンプしてます。