【音楽】名曲・名演セレクション その167 ゴダイゴ / Monkey Magic

 ゴダイゴの8thシングル。TVドラマ『西遊記』サントラ他収録。動画タイトルの通り最初に ‘The Birth of the Odyssey’ なるインストが付いております。

 ゴダイゴは1975年結成の日本のロックバンド。バンドのリーダーが芸名ミッキー吉野吉野朝廷後醍醐天皇という連想がバンド名の由来の一つらしいです。多国籍なメンバー構成で英語の歌詞を多用し、更にアジアなど国外でも活動したインターナショナルなバンドでありました。音楽性としては、CMソングや各種主題歌としてキャッチーな歌をシングルで発表する一方、日本におけるプログレッシブ・ロック・バンドの草分けとしてアルバムでは高度な演奏を聴かせるという、二面性を高次で統合しているのが特徴的なバンドでした。後進へも多大な影響を与えたとされています。チバユウスケも生まれて初めて買ったレコードがこの‘Monkey Majic’らしいです。あんまチバの現在の音楽性と結びついている感じではないですが。1985年に解散の後に再結成、現在も活動中との事です。

 でさて楽曲についてですが、まず耳を惹かれるのがきらびやかな電子音じゃないでしょうか。これは当時出たばっかりのRoland MC-8という、初のコンピューター制御式のシーケンサーによるもののようです。YMO富田勲も使用した名器ですね。シーケンサーって何?という事でミュージックシーケンサー - Wikipediaの記事から引用してみると、

ミュージックシーケンサー (Music Sequencer) は、演奏データを再生することで自動演奏を行うことを目的とした装置、およびソフトウェアをいう。

  という事です。他の使用例だと、Museの‘Stockholm Syndrome’のサビのブリブリ鳴ってる電子音なんか、正にシーケンサーならではという感じですね。多分マシンスペックが上がった現在の機材ならではの音だと思いますが。こういう当時最新のサウンドを積極的に取り入れる一方で、リズム隊は腰の強いサウンドという。あんまサウンド的に似ている訳では無いですが、コンセプト的にはベルリン期のBowieや欧米のNew Waveサウンドに通じるものを感じたりします。ゴダイゴの方がキーボードが前に出てる感じかな?

 ところでドラマの『西遊記』ですけど、皆様御覧になった事ありますか?私も少しだけですけど、三蔵法師役の夏目雅子の美人さが印象に残ってます。私の持論で「真のイケメン / 美人は剃髪してもイケてる」というのがあるんですが、夏目雅子はまさにそんな感じですよね。お供のキャストも現在の目で見たら超豪華で驚きですよ。