【音楽】名曲・名演セレクション その200 特別編:管理人が選ぶギターソロ名演10選

 キリ番という事で、企画ものの記事行きたいと思います。以前からこの企画やりたいと思い、選曲しておりました。でその選んだ結果、恐らくギターソロの名演というとブルージーな、ギターが泣いてるみたいなのが多いと思うんですけど、私のチョイスではそういうのはあまり入りませんでした。テクニックよりインパクト重視、トリッキー、飛び道具も大歓迎みたいな感じのチョイスです。では早速。一般的な名演っぽいのから行きます。の前に、長くなるんで一旦畳みます。

 

 

The Beatles ‘Something’

 George Harrisonの代表曲ですね。アルバム “Abbey Road” 他収録。柔らかい音のギターソロは、スライドギターという技法です。気になる方はYouTubeでプレイ動画見て頂くのが一番早いと思うんですが…スライドバーというガラスのチューブみたいなのを弦を押さえる左手の指にはめて、それを左右に振るわせる事で音程を微妙に震わせたりします。結構難しいんですよ。

 

David Bowie ‘The Width of a Circle (Live)’

 原曲はアルバム “The Man Who Sold the World” に入ってます。このライブテイクの方がだいぶ演奏がこなれてますね。Mick Ronsonのギター、ドラマチックですよね。プロデューサーとして有能だったみたいな話も聞きますが、そういう音楽的な計算ができる人だったんでしょうね。

 

Pavement ‘The Hexx (Live)’

 原曲は4月に再発のある5thにして最終作 “Terror Twilight” から。他の4作に比べて随分再発が遅くなりましたけど、実はかなり人によって評価の分かれる作品だったりします。私は後追い勢なのでこのアルバムも普通に受け入れたんですけど、古参のファンの中にはこのアルバムを1回聴いた後怒りでCD叩き割った人とかもいた模様。何がそんなに問題になったのかというと、この5thアルバムはとても「ちゃんとしてる」んですよ。それまでのPavementはヘロヘロでアマチュア臭さが抜けないのが良い意味で個性となってたのですが、5thアルバムではプロデューサーにRadioheadBeckとの仕事で当時名を上げていたNigel Godrichを起用し、とても普通のバンドっぽい作品を発表しました。その変化が、昔からのPavementを愛する方には受け入れられなかったみたいですね。ただまぁ、この動画のSteven Malkmusのプレイを観て頂ければ御理解頂けると思うんですが、普通にギター上手いんですよね。歳を取って大人になって、ちゃんと練習してギターも上手くなったのに、下手糞な昔の自分を模倣し続けるってのも、私はちょっと違うような気がします。まぁなんで、Pavementというバンドの限界が来てたという事なんでしょうね。

 

Syrup16g ‘ソドシラソ’

 2ndアルバム “coup d'Etat” から。Syrup16gから1曲は選びたかったんですけど、それならこの曲かなと。五十嵐はとにかくカッコいいギターが弾けるんですよね。音色も特にこのアルバムは独特の強烈さ。にしてもこの曲聴く度に、歌詞が昔の自分まんまで笑えてきます。

 

Rosso ‘シャロン (Live)’

 4ピースだった第2期Rossoのライブ映像ですね。以前もどこかで書きましたけど、私イマイアキノブのプレイ好きなんですよ。まぁ線が細い感じはありますけど、リリカルですよね。イマイの ‘シャロン’ でのギターソロだったら、“ダイヤモンドダストが降った夜” というライブアルバムのテイクが最高なんですよね。YouTube上で見当たらなかったので今回は御紹介できなかったんですけど。未聴の方、良ければ是非。

 

Big Thief ‘Not’

 動画にある通りアルバム “Two Hands” 収録。最近の曲も入れたいと思い、選んでみました。破壊的なアウトロのギターソロですね。最近の、今風のバンドでこれだけギターがフィーチャーされるのは珍しいような。

 

くるり ‘How to Go <Timeless>’

  ちょっと思うところがあって最近くるりは聴いてないんですが、まぁギターソロ名演となるとこれを選ばないわけにはいかんな、と。多分逆回転で、多分LINE6 DL4というエフェクターが使われてて、多分当時のリードギタリストだった大村達身が弾いていると思われます。にしても改めて思いますが、良いバンドやん…なぜこのメンバーで続けなかったのか岸田繁

 

凛として時雨 ‘Moment A Rhythm’

 これはシングルver.ですね。ショートver.はアルバム “just A moment” 他収録。こちらのギターソロは、音圧で殺してくれ部門になります。TKのギターサウンドは当時からかなり評価が高かったと思うんですが、このギターソロもヘッドホンでボリューム上げまくっても最高に気持ちが良い。プレイに関してはSugizoの影響受けまくりとか言われてますが、まぁカッコいいから良いんじゃないでしょうか。

 

Nine Inch Nails ‘The Becoming’

 “The Downward Spiral” 収録。この破壊的なギターソロは元King CrimsonのAdrian  Belewによるもの。DigitechのWhammyという有名な飛び道具ペダルを使っているのかなと思っていたんですが、ソングクレジットには

Ring Mod Guitar: Adrian Belew

と書かれてますね。リングモジュレーターなのかな?もし誰か、実際に使われたペダルとか御存知の方おられたら、御教授願います。

 

Radiohead ‘Go to Sleep (Live)’

 原曲はアルバム “Hail to the Thief” 収録。史上最もブッ飛んだギターソロの有力候補でないかと思われます。これはMax/MSPという音楽ソフト上でJonnyが自作したパッチを使ってエフェクトを掛けていると言われています。流石にそこまでコピーできないという方は、例えば the King of GearというブランドのMINI GLITCHとか、それっぽいサウンドを再現してるペダルもあるので、そういうアプローチも有りかと思います。あと最後に自慢なんですけど、実は私このライブ現地で観てるんですよ。当時、長いし超フリーキーだし、内心で草生えまくってたのを憶えてます。

 

 来週からはまた通常通りの更新です。