【音楽】名曲・名演セレクション その183 Thee Michelle Gun Elephant特集④ / リボルバー・ジャンキーズ

 ライブテイクも聴きどころの多い曲ですが、当時の狂騒感が一番伝わるのはこれかなと思い選びました。

 

 5thアルバム “CASANOVA SNAKE” の5曲目。シングルカットはされてないんですが、アルバムのリードトラック的な楽曲でした。

 楽曲的にも演奏活動的にもどんどん上り詰めていたTMGEのテンションがピークに達したのが、この “CASANOVA SNAKE” 期かと思います。スタジオ録音されたCD音源のテンションも凄まじいですが、ライブでの演奏は更にその上を行ってたみたいでして。2000年当時のライブ音源を無加工で収録した、“CASANOVA SAID  ‘LIVE OR DIE’” というライブアルバムを聴いて頂ければ、その点ご納得頂けるのでないかと思います。CDを買うのはちょっと難しいみたいですが、ストリーミングならあるようです。私的には ‘アウト・ブルーズ’ のサイケデリック!な感じが最高です。

 ただこの時期には既に暗い影が見え隠れしていたようでして。所謂「ペットボトル事件」というヤツですね。テンションが上がってついついなのかワザとだったのかは分かりませんが、TMGEのライブ演奏中にステージに向かって持ち込まれたペットボトルが投げ込まれる事態が頻発したそうで。酷い時は中身の入ったペットボトルがチバに直撃、その事への抗議としてそのライブではアンコール無しだったそうです。その対策としてライブ会場内へのペットボトルなど持込無しのルール化が進んだそうで、まぁ歴史を感じる話ではあります。

 楽曲についても簡単に。セルアウトする事無く良い意味で開けた一曲かと思います。正直リフが ‘ダニー・ゴー’ と似てない?と思わなくも無いんですが。ライブでも頻繁に演奏された曲でして、前奏としてレゲエ・バージョンが演奏され、間奏ではRamonesリスペクトの「Hey ho, let's go!」がウエノとオーディエンスによってシャウトされるのが常でした。あとこの曲、ラストライブでもアンコールに演奏されたんですけど、その時のチバのMCが最高なんですよね…。是非TMGE一通り聴いた後にそのライブも観て頂きたいですね。