【競馬】2023年 凱旋門賞 直前ゼミ

 という事で今年もこの季節がやって参りました。ウマ娘凱旋門賞シナリオが実装されて、より多くの方が注目しているんでないかと思われる今年の凱旋門賞ですが、日本馬はスルーセブンシーズが挑戦します。今年こそ日本のホースマン達の悲願は成就するのか、期待して見守りたいと思います。

 まず凱旋門賞とは何ぞやですが、先述の通りウマ娘での凱旋門賞のシナリオの実装もありましたし、過去記事の御紹介で済ませたいと思います。ただ一言、今週末のロンシャンは天気崩れない、散水の予定も無いという事で、恐らく今年は去年程重い馬場にならんのでないかと予想します。

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 以下は日本馬と現地のブックメーカーでオッズ上位の馬を中心に、参考レース含めて簡単に御紹介していきます。

 

スルーセブンシーズ (Through Seven Seas) | 競走馬データ - netkeiba.com

 今回唯一の日本勢であるスルーセブンシーズはドリームジャーニー産駒の5歳牝馬。3月の中山牝馬Sで初の重賞勝ちを収め、鞍上池添で臨んだ宝塚記念で上り最速の脚を使いGⅠで初の連対。現在世界最強と名高いイクイノックス相手に、あわよくばというところを見せてくれました。凱旋門賞は騎乗機会3戦3勝であるルメールを鞍上に迎えての挑戦。正直国内GⅠ勝利が無いというのは不安ですが、逆に言えばGⅠ未勝利のクラブ馬を敢えて凱旋門賞に出すというのは、よっぽどロンシャン適性に対して可能性を感じたからでないかと思います。海外遠征に滅法強いステイゴールドの血が騒ぐのか、注目です。

 

Ace Impact | 競走馬データ - netkeiba.com

 現在現地ブックメーカーで最低オッズなのが、5戦全勝の3歳仏牡馬であるAce Impact。英チャンピオンS連覇など欧州の中距離・クラシック路線でGⅠを4勝したCracksmanの初年度産駒です。3戦3勝で臨んだ動画の仏ダービーで後方からの豪脚を見せGⅠ初勝利、その後8月に2000mのGⅡ勝利を挟んでの凱旋門賞参戦となります。まだ2400mのレース経験は無いですが、日本でも御馴染み鞍上のC・デムーロは問題無くこなせるだろうという見立てを示しています。

 

Hukum | 競走馬データ - netkeiba.com

 現在現地で二番手評価なのが、6歳英牡馬のHukum。去年欧州のマイル・中距離路線を席巻したBaaeedの一個上の全兄にあたるSea the Stars産駒。弟とは違い兄は中長距離タイプの距離適性。キャリア的には遅咲きタイプで、去年6月のコロネーションCで念願のGⅠ初勝利を果たすも骨折が判明し1年の休養。復帰戦のGⅢ快勝後に臨んだキングジョージで後述のWestoverとの激しい叩き合いを制してGⅠ2勝目。でそこからの凱旋門賞直行となります。良馬場での成績が悪い訳では無いですが、重馬場適性も高く、馬場が悪いと相対的に有利になるのではと言われていますね。

 

Continuous | 競走馬データ - netkeiba.com

 日本の競馬ファンとしてはスルーセブンシーズと共に応援したいのが、こちらのハーツクライ産駒英3歳牡馬のContinuous。仏ダービーでの8着敗戦の後GⅡで2連続連対を経て挑んだこちらのセントレジャーでGⅠ初勝利。日本の種牡馬の産駒が英クラシックを制するのはダービーのAuguste Rodin、そして2018年の2000ギニーを制したSaxon Warriorと並ぶ偉業となります。でそこからの凱旋門賞挑戦。セントレジャー凱旋門賞は地獄ローテとして有名なんですが、'21年にそのローテで3着になったHurricane Laneもいますし、調整次第では何とかなるのかもしれない。ただ、ローテ間隔がHurricane LaneよりContinuousの方が詰まってるってのは指摘しときます。距離適性としては、2歳時にマイルの重賞勝ってますし、純粋なステイヤーって事は無いだろうと思いますが。ハーツクライ×Galileoという血統ですし。鞍上はこちらも日本で御馴染みR・ムーア。

 

Westover (ウエストオーバー) | 競走馬データ - netkeiba.com

 最後に御紹介するのが、今年のドバイシーマCでイクイノックスの2着だったFrankel産駒の英4歳牡馬であるWestover。去年の凱旋門賞で6着の後、今年は動画貼ったサンクルー大賞1着の他、先述したキングジョージとドバイシーマC含めクラシック・ディスタンスのGⅠで2着3回。今年に入っての安定感の高さは高評価ポイントかと思います。上に貼ったキングジョージ観る感じ、実力はブックメーカー上位の馬と近いものがあると思われますし。勝ち切れないのが課題とも言えますが。あと、仮になんですけど、もしこの馬が凱旋門賞勝ったら、その馬をドバイシーマCをブッチギったイクイノックスがもし出てたら…という話になるでしょうね。所詮は叶わぬ願いなんですけど。イクイノックス、何か今年で引退説出てますし。

 

 最後に馬券買う方にアドバイスなんですけど、馬場状態は最後まで見極めた方が良いと思います。去年はレース直前に雨が降って、それで馬場が一気に重くなりました。そういう場合に備えて重馬場適性高そうな穴馬を探ってみるのもまた一興かと思います。それでは皆様の健闘を祈ります。