【音楽】名曲・名演セレクション その211 THE YELLOW MONKEY / 楽園

 今回は先日メジャーデビュー30周年を迎えた、THE YELLOW MONKEYです。

THE YELLOW MONKEY major debut 30th anniversary

THE YELLOW MONKEYメジャーデビュー30周年記念特集|あの衝撃から30年、ロックシーンの最先端に立ち続ける独自の音楽性に迫る - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

 

 THE YELLOW MONKEYの11thシングル。6thアルバム “SICKS” 他収録。

 THE YELLOW MONKEY (以下イエモン) は1988年結成、'92年メジャーデビューの4人組ロックバンド。2004年の解散、'16年の再結成を経て現在も活動中。詳しいバイオは上に貼ったナタリーの記事を読んで頂ければ。…正直あんまイエモンについては詳しくないんですよ。ちょっとこの記事を書くにあたり勉強してみたのですが、David Bowieなど洋楽の様々な影響を受けた日本人の自分達がどういうロックを鳴らすのか、ってのがバンドの一つのテーマなのかなと感じました。‘JAM’ の歌詞も有名ですけど、そういう思想性の高さもファンにとっては魅力なのかな。

 で、確かこの ‘楽園’ が私にとってもイエモンとの出会いなんですよ。TRIADからファンハウスにレーベル移籍後の初シングルですね。当時フジテレビのドラマの主題歌でした。何となく良い曲やなーと思ってたんですが、今改めて聴き直して歌詞を読むと、モロにドラッグソングですね。「スプーン一杯分の幸せ」なんてフレーズは露骨なまでに。「動脈のハイウェイ」というフレーズは当初は「静脈~」だったそうなんですが、静脈だと余りにも露骨にドラッグを想起させるという事で変更となったそうです。このドラッグ賛歌っぷり、映画『トレインスポッティング』を想起させるなと思ったんですが、そちらの方は'96年11月30日に日本公開で、‘楽園’ のリリースの方が同年11月25日とやや先行しております。時代を反映したシンクロニシティあるいはただの偶然という事でしょうか。であとこの曲はアルバム “SICKS” のオープナーなんですよね。邦楽ロック史に残る名盤という事で有名な作品です。恥ずかしながら私今回初めて聴いたんですけど、良いですね。シングル集よりこっちの方が私は好きかも。折角見つけたんで貼っときます。