【音楽】名曲・名演セレクション その156 Scatman John / Scatman (ski-ba-bop-ba-dop-bop)

 3回連続90年代の曲ですが、思い切ってもう1回続けてみます。今回は94年発表、日本では95年にヒットした曲ですね。当時を憶えてる方は凄い懐かしく感じるんじゃないかと思います。私も最近YouTubeで聴き直してちょっとしたマイブームです。

 

  Scatman Johnの1stシングル。アルバム“Scatman's World”他収録。

 Scatman John、本名John Paul Larkinは米出身のミュージシャン。94年にメジャーデビューし99年に肺癌で亡くなるまで、短い公での活動期間でしたが、自身の吃音症を逆手に取ったオリジナルなスキャット唱法で強烈な印象を残しました。幼少期より重度の吃音に苦しみ、喋らずにコミュニケートする手段としてジャズピアニストの仕事に就いていましたが、吃音のストレスからアルコール・ドラッグに溺れるように。しかし音楽仲間や友人をドラッグで相次いで亡くした事から更生を決意し、吃音に対しても改めて向き合い始め、その一環としてピアノ演奏にスキャット歌唱を取り入れたパフォーマンスを開始。そしてそのパフォーマンスを収めたテープを聞いたエージェントから、テクノ、Hip Hopとスキャットを融合させる提案を受け、結果その作品が世界中で大ヒットという次第です。特に日本はアルバムセールス250万枚と、取り分け人気が高かったようです。MステとかCMにも出てましたよね。

 でこの曲がScatmanの代名詞的一曲ですね。デビューにあたり自身の吃音をどう世間に説明しようか悩んだJohnに対し、それなら曲の中で説明すれば良いじゃないと妻がアドバイス。そして誰もがどもる事があると、吃音で悩む子供達へのエールも加えてこういう曲になったようです。えぇ話ですね。当時中学生の私の認識では、単なる面白いオッサンだったんですが、深みのある優しい人だったんですね。ググればすぐ歌詞見つかるんで皆様もチェックしてみて下さい。音楽的には何と良いってもスキャット唱法ですね。皆様も真似を試みて頂ければ、すぐScatmanスゲー!!というのが御理解頂けると思います。