【音楽】名曲・名演セレクション その192 Wipers / D-7

 Wipersの1stアルバム “Is This Real?” の7曲目。タイトル ‘D-7’ ですが、恐らく歌詞にあるDimension sevenの略でないかと思われます。

 Wipersは1977年に米Portlandで結成されたパンクバンド。中心人物はGt. / Vo.担当のGreg Sage。活動当時そこまで人気があった訳では無いんですが、90年代のグランジ / オルタナティブロックのミュージシャン達が再評価し、多くカバーした事から広く知られるようになりました。中でもWipersの知名度上昇に最も貢献したと思われるのがNirvanaですね。Kurt Cobainは生前この “Is This Real?”  から音楽的影響を受けた事を公言し、またバンドでもこの ‘D-7’ と同じく1stアルバム収録 ‘Return of the Rat’ の2曲をカバーしています。そのライブ映像もあるので御紹介。

 まんまですね。ダークな世界観は影響受けてるんだろうなと思います。Nirvanaのカバーはスタジオライブ音源もあります。私が把握してる範囲だと、“With The Lights Out” っていう昔出たボックスセットには収録されています。今ならストリーミングで聴けるのかな?

 あとより最近のミュージシャンだと、Cloud NothingsのDylan BaldiもWipersからの影響を公言していますね。このCloud Nothings、特に2nd~3rdアルバム辺りの頃の方がよりWipersに近いかもしれませんね。

 このWipersの作品が欲しい場合ですが、CDなら昔出た “3 CD Box Set” がお勧めです。

Wipers Box Set

Wipers Box Set

  • アーティスト:Wipers
  • Zeno
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 1st~3rdまでの三枚のアルバムとボートラたっぷり収録されてます。もしくはレコードならアルバムバラで買えるみたいですね。特に1stアルバムはこの曲の様な暗い曲だけでなく、明るさを感じさせる曲などバラエティ豊かでポップさも感じさせる内容ですので、未聴の方は良ければ是非聴いてみて頂きたい。