【音楽】名曲・名演セレクション その286 Slade / Cum On Feel the Noize

 今回は先日再結成と来年のライブツアーをアナウンスしたOasis…の事は以前取り上げたので、Oasisが過去にカバーした楽曲の中でも有名だけど元ネタ聴いた事ある方が少なそうなものを取り上げます。

 

 Sladeの1973年シングル。オリジナル・アルバムには未収録の楽曲でして、CDなどで聴きたい方はベスト盤など探してみて下さい。

 Sladeは1970~80年代に英で人気だったロックバンド。The N' Betweensという名前で1966年にデビューした後、元The AnimalsのChas Chandler (ジミヘンのマネージャーだった方ですね) と出会い彼のマネージメントを受けるようになり、バンド名をSladeに改名、音楽性をそれまでのビート・ロック、サイケデリック・ロックの影響の色濃い路線からグラム・ロック路線へと変更。ティーンエイジャーからの支持を受けチャートにヒット曲を多く送り込み、最盛期の1975年頃にはT. RexやDavid Bowieと並ぶ人気ミュージシャンとなりました。その後人気が落ち込むも1983年に米のメタル・バンドであるQuiet Riotがこの ‘Cum On Feel the Noize’ をカバーした事が切っ掛けとなり再評価され、以降現在までメンバーごたごた色々ありつつも活動継続中といった次第です。Quiet Riotのカバーも貼っておきましょうか。

 メタル風味のサウンド、ヴォーカルは割とまんまですね。

 でさて、楽曲 ‘Cum On Feel the Noize’ ですが、当時の全英チャートで4週連続1位を記録したヒット曲です。なんでも1972年のChuck Berryのライブでのバンドと観客に感銘を受けて書かれた曲らしい。‘Girls rock your boys’ ってのは観客に対して、一緒に合唱してバンドをアゲてくれって事ですね (‘Girls grab your boys’ と書いてる歌詞サイトもありますけど私はどっちのラインもあるように聴こえます)。考えてみりゃこういうロックライブ賛歌はあんま無い気がしますね。最後にOasisのカバーも貼っときます。

 ただOasisでカバーしてみましたってだけのカバーなんですけど、初期のオアシスのサウンドフォーマット、Liamの歌声とギターサウンドの組み合わせがどんだけ強力なのかを再認識できるカバーっつう感じでしょうか。どうですかね、再結成ライブでこの曲やりますかね。流石にオリジナル曲多いんでこのカバーの出番は無いかもですが。