Today marks the 50th anniversary of the release of ZIGGY STARDUST. To celebrate, Parlophone Records is proud to announce a special streaming single to mark the album’s Golden Jubilee, STARMAN (TOP OF THE POPS VERSION 2022 MIX). Press Release here: https://t.co/rsSy8rMXd0 pic.twitter.com/yxB3h6YmER
— David Bowie Official (@DavidBowieReal) 2022年6月15日
先日6/16でDavid Bowieの歴史的傑作アルバム “The Rise and Fall of Ziggy Stardust and The Spiders from Mars” の発表から50周年でした。それに因んでという事なんですが、Bowie自身は連載の初期に (かなり適当な感じではありましたが) 取り上げた事があるので、今回はBowieの楽曲のカバーを御紹介します。
BauhausによるDavid Bowieのカバー。アルバム非収録のシングルでしたが、現在ではベスト盤や国内盤のボートラとして聴けるようです。
Bauhausは1979年デビューの英の4人組バンド。バンド名は元々ドイツの芸術運動を指す言葉ですね。ゴシック・ロック、所謂ゴスの先駆者的存在とされるんですが…いまいちゴスという概念が掴みづらい。The Doors (1967年に ‘Goth’ という言葉が初めてThe Doorsに対して使われたらしい) やNico (1969年発表の “The Marble Index” は初のゴス音楽のアルバムとされる) などゴスの先駆者的存在が多くいて、それらの影響を受けて一つの様式美として完成したのが、Bauhaus以降という事かと思います。特徴としては、黒いアイシャドウを用いたファッションやゴシック・ホラーや実存主義といった歌詞のテーマ、暗いサウンドって感じでしょうか。間口は広い概念なのかなと思います。例えばこのBauhausはダブの影響を強く感じさせるサウンドですが、Joy Divisionなんかもゴスと呼ばれますし、後世のインダストリアルとゴスを合わせたNine Inch Nailsやインディーロックと結び付けたThe Horrorsなど、色々な掛け合わせが存在します。
で、楽曲 ‘Ziggy Stardust’ のカバーについて。原曲まんまのアレンジですね。強いて言えばギターの音がBauhausuの方が鋭角的。それだけBowieリスペクトという事かと思います。David Bowie自身がゴスの先達とされる事はあまり無いと思いますが、ゴスのアーティスト達がBowieから強い影響を受けたのは確かだと思います。このBauhausしかり、The Cureしかり、後世のMarilyn Mansonしかり。どういう影響を与えたのかと言えば、シアトリカルなステージング、メイキャップ、実存主義的な歌詞のテーマ、などでしょうか。Bauhausに関しては、T. Rexの楽曲もカバーしてますね。グラムロックとゴスの関係性というのもまた興味深いところでしょうか。