【音楽】名曲・名演セレクション その203 ASA-CHANG&巡礼 / 花

ASA-CHANG&巡礼「花」20周年記念CD発売決定 ジャケットは漫画『惡の華』とのコラボ - CDJournal ニュース

 という事で今回は20周年盤が来月出る ‘花’ です。

 

 2001年のアルバム “花” の1曲目。映画『けものがれ、俺らの猿と』EDテーマ。あと2013年のアニメ『悪の華』のEDにリアレンジバージョンである ‘花 -a last flower-’ が提供されています。当時話題になったアニメだったので、不気味なエンディングが印象に残った方も多かったのでは?

 ASA-CHANG&巡礼は元東京スカパラダイスオーケストラのリーダーであるパーカッショニストASA-CHANGの率いる音楽ユニット。最近だと月ノ美兎の去年出た1stアルバムの1曲目の作・編曲を手掛けていたのを聴いた方も多いのでないかと思います。この頃のユニットメンバーだと、ギター、ミュージックシーケンサー担当の浦山秀彦と、タブラ奏者のU-zhaan。彼らは共に2010年3月に脱退し、現在は別の2名が加入しています。その作風ですが、一言で表すなら実験音楽、でしょうか。今まで無かった音楽表現に果敢にトライしてきたユニットでないかと思います。それはヴォーカル、歌詞にしてもそうで、この ‘花’ ではボアダムスのyoshimiと元スーパーカーフルカワミキによる詩の朗読を切り刻んでタブラのリズムと同期させる事により、かつて表現される事の無かったエモーションが表出されています。サウンド面でも流麗なストリングスとタブラの不規則なリズム、電子音という楽器の組み合わせにより異様な音世界が表現されています。まぁ彼らの楽曲が全部こんな風に怖いという訳でもないので、新たな音楽表現との出会いを求めている方は色々彼らの音源を漁ってみるのも楽しいかと思います。

 

 来週はちょっと事情があり定期更新お休みさせて頂く予定です。