【音楽】名曲・名演セレクション その238 Ryuichi Sakamoto & Alva Noto / ax Mr. L

 今回は今年よく聴いた、印象的だった楽曲、洋楽編です。といっても邦楽と洋楽のコラボですが。坂本龍一は以前取り上げた事が…あると思ったらちゃんと書いた事無かった。また後日でお願いします。という事で、とにかく今回はAlva Notoにフィーチャーした記事です。

 

 坂本龍一Alva Notoのコラボアルバムシリーズ第三作 “Revep” の3曲目。

 今回の楽曲は今年半ばから始めた『今週のYouTubeで全曲聴ける洋楽アルバム』 (今週はネタが無いのでお休みしております。悪しからず) というシリーズで取り上げた中から選びました。正直シリーズを始めた動機の半分くらいは自分用にアルバム試聴リンクをブログ上にまとめたかったってのがあるんですが、今年の洋楽シーンを振り返るのにも良いシリーズになってるんでないかと思います。興味をお持ち頂けた方は、この記事にもタグ付けとくので、そちらクリックしてみて下さい。

 以下本題、Alva Notoについて。Alva Noto東ドイツKarl-Marx-Stadt (現Chemnitz) 出身のサウンド/ビジュアル・アーティストであるCarsten Nicolaiが音楽活動を行う際に用いている名義です。ビジュアル・アーティストとしての氏の活動に興味のある方は、こちらのリンクなど見て頂ければ良いのでないかと思います。

carsten nicolai

 音楽家としてのAlva Notoは平たく言うとエレクトロニカ / グリッチ系のアーティストですね。1990年代から活動しているのでかなりのベテラン。これまで坂本龍一以外にもEinstürzende NeubautenのBlixa Bargeldとのコラボや、池田亮司と組んだユニット・Cyclo.といった活動歴があります。ビジュアル作品をざざっと見ての感想でもあるのですが、あくまでこれまでにない表現を目指しつつも、美しさへの意識が根底にあり、その結果あまり人を遠ざけない表現になっているのが氏のアートの美点かなと思います。という風にグリッチ系の作品としては割と聴きやすい方でないかと思いますので、興味持たれた方はこのブログで御紹介している教授とAlva Notoのコラボ作品、沢山ありますので検索などして探して聴いてみて下さい。私的な好みを言うと、特に今回取り上げた “Revep” がアルバム全体としても好きでした。

 で楽曲 ‘ax Mr. L’ ですが、タイトルにも示されている通り、教授の代表曲 ‘Merry Christmas, Mr. Lawrence’、戦メリのリミックス的な楽曲ですね。徹底的に切り刻まれたピアノの旋律とパルス音、ドローンの間から漂うノスタルジアがオリジナルとは一味違った良さを示しているかと思います。Alva Notoの音響的デザインセンスの巧みさを感じるとともに、オリジナルである戦メリのメロディーのイメージ喚起力の強さもまた再認識させられるところでありますね。

 

 年内の残りブログ更新予定ですが、まず金曜の洋楽アルバム全曲試聴、なんか見つかったら記事にします。で大晦日に私的今年のまとめ記事をアップする予定です。他にも単発ネタを何個か書くかも。で正月早々日曜この名曲・名演セレクション、順番的には次は邦楽なんですが、ひょっとしたら洋楽にするかもです。まだ考え中ですが。まぁともかく今年も本シリーズにお付き合い頂き誠にありがとうございました。来年も頑張りますんでよろしくです。