【音楽】最近買った音楽の感想 2018/12/25

 クリスマスの朝からブログ更新作業に勤しむ管理人です、皆様こんにちわ。ブログの管理者メニューで時間別のブログ訪問者数とか見れるんですが、昨日の夜も普通にアクセスがありました。いやー皆さんイブの夜もお暇だったんですね! とか書く私ももちろん平常進行でしたが!

 

  ぼくのりりっくのぼうよみの4thにして最後のオリジナルアルバム。ベスト盤『人間』と同時発売。初回限定版なかなかお高いですが、2CD+1DVDならまぁ納得できない事も無いです。あと初回限定かよく分からないんですけど、「遺書」と題された文章が付いてます。今回の辞職に関する真面目な説明とセルフライナーノーツですね。

 事前に公開された「人間辞職」を聴いて、毒たっぷりの無茶苦茶やるアルバムを想像してたんですが、聴いてみた所、芸術作品としてキレイに整えられたアルバムであると感じました。やっぱりアーティストとしてのプライドですかね。歌詞も「人間辞職」以外はそんなエグくないんですが、ただ一曲、2曲目の歌詞だけがやたらエグいです。本当腕だけの男って何の比喩なのよ。まさか自分?アルバム全体の歌詞のテーマとしては人間である事の息苦しさや、人間を超えたいという思いですかね。まぁ理解はできます。あとぼくりりの音楽は外注のトラックも良いんですが、今作も良い出来です。適度にショッキングで適度に品がある。全体的な粒揃いの良さは過去作含めて一番かもしれない。

 スペシャルCDはアルバム未収録曲を6曲収録してます。2ndアルバムの1曲目の別アレンジも入ってますね。初回盤買って後悔って程ではないけど大傑作という程でもないかな。DVDは3rdアルバム発売前のライブ映像です。1stと2ndアルバムの曲が中心ですね。歌唱、演奏共に問題無いかと。

 という訳で結論:アルバム本編は傑作。買い。初回盤はライブDVDが貴重なんでちょっと高いけど買うのをお勧めしたい。 


ぼくのりりっくのぼうよみ「人間辞職(Live)」

 やっぱり特に一曲と言ったらこれですかね。他は大体毒控え目なんで安心して下さい。

 

いつかみた国(DVD付)

いつかみた国(DVD付)

 

  恐らく今年日本国内で最もバズったミュージシャンであろう崎山蒼志の待望の1stアルバム。ただし「五月雨」は未収録。DVDには「五月雨」と「夏至」のリリックビデオが入ってますが、これじゃPCにリッピングができない(何か特殊なソフト使えばできるんでしょうけど)。シングルも買うかな。

 色々崎山君の過去の音源をネットで漁った人は分かってると思うんですけど、崎山君は未知のコードとメロディーの組み合わせを探し求める冒険野郎なんですよ。「五月雨」はもっと若かった頃に書いた、彼の中では例外的な一曲と受け取った方が良いと思います。でこのアルバムですが、冒険してますね。オリジナリティは確実に感じます。ただ独創性と曲の良さを止揚できているかと言われると、そこまでの境地にはまだ至ってないかなという感じ。まぁまだ高1ですからね。これから少しずつ高い山を登っていくのを楽しみに見つめたいと思います。

 あと崎山君と言えば詩とギターテクですね。どっちも既に素晴らしいです。今後ますますの進化を期待したい。特にギターですね。余計なお世話かなと思いつつ一言書かせてもらうと、崎山君が今後どういう音楽性に進んでいくのかは分かりませんが、もし今後もアコギをプレイしていくのなら、アルペジオとかフィンガーピッキングとかやっても良いかなと思いました。Nick Drakeのフィンガーピッキングとか良いですよ。

 それと今作には打ち込みの曲が一曲入ってます。サウンド的なクオリティーではいかにもiPadで作りましたって感じですが、在り来たりな音楽にしないって姿勢は伝わってきました。あとイントロのリズムがちょっとRadioheadのBloomを想起させますね。色々な音楽がお好きみたいですし、今後音楽機材を増強しての様々な音楽的トライにも期待します。

 DVDは上述のリリックビデオと崎山君の超忙しかった夏休みのドキュメントが収録されてます。ビデオ観て気になったんですけど、崎山君スプーンかフォークかを左手で持ってたんですよ。ひょっとして崎山君って左利き?左利きであの右手のギタープレイはヤバい。

 結論:崎山君の処女作。音楽好きならとりあえずDVD付きを確保しておく事を勧める。


「国」Music Video

 良いビデオですね。折角ソニーに所属したんだからこのくらいはやって欲しいですよね。

 

シミュレーション・セオリー【デラックス盤】

シミュレーション・セオリー【デラックス盤】

 

  現代の英を代表するロックバンドの一つ、Museの8thアルバム。オフィシャルサイトではボックスセットの発売もあるらしいと見ましたが、流石にもう買うのは難しいのかな。

 正直このアルバムを買ったのは惰性です。私の中でMuseのピークは5thまで、以降は駄作とまでは言わないけど出来には満足してませんでした。色々新しい事にトライしようって姿勢自体は悪くないと思うんですが。で今作も事前に公開された曲は正直あんま良いと感じなかったんですが、まぁ一応Museの新作だし買っておくかって感じです。

 で聴いてみての感想ですが、意外と良いですね。YouTube動画ではイマイチだった曲もアルバムの流れの中で聴いてみるとなかなか良いです。色々新しい事をやろうとしてるんだと思いますが、私が感じたのはロックの定型表現や彼ら自身の様式美的表現からの逸脱ですね。正直その先にカタルシスはあまり感じないんですが、まぁいくらかの面白さはあります。

 結論:ここ二三作の中ではベスト。でもピークの頃の作品群と比べたらやっぱり劣るかな。


MUSE - Something Human (Lyrics)

 今作は試聴動画が大量にYouTubeにアップされてるんで興味のある方は探してみて下さい。