【音楽】最近買った音楽の感想 2019/08/31

 今回は邦楽で固めてみました。

 

テテロルルロ

テテロルルロ

 

  静岡県出身東京都在住のラッパー、トラックメイカーで絵も描くという(ジャケの絵は本人作との事)雲のすみかの1stアルバム。外注のトラックメイカー、リミキサーとしても仕事をこなされており、ぼくのりりっくのぼうよみ(「在り処」「liar」「没落」)との仕事は特に聴いた事ある方も多いのでないかと。外注仕事の一覧はこちら。

JOINT works - 雲のすみか.com

 トラックですが、基本的にはぼくりりとの仕事の曲と同じような感じです。おもちゃのサンプラーの中でエレクトロニカ民族音楽が謎の融合を果たしたような感じ。ただ、ぼくりりと組んだ曲は結構ショッキングな感じの曲だったと思うんですが、このソロの方はもっとカジュアルな、日常の中で流れるような感じですね。敢えてつんのめるようにサンプリングしたりとか、随所に工夫が凝らされてて楽しく聴けます。そしてラッパーとしてですが、こっちもなかなか面白い。日々の生活を芸術的に捉えた散文詩のようなリリックを勢いよく吐き出す感じ。想像力豊かで随所に引っ掛かってくる言葉がある。…この人凄くね?もっと人口に膾炙して然るべき音楽だと思うんですが。まぁDIYスタイルを貫きたいとかそういう考えもあるのかな。あと最後の曲だけギターインスト風なんですが、ブログによると雲のすみか氏ギターを練習してるらしく、ひょっとしたら近日発売予定の2ndアルバムはそういう作風?どうなんですかね。楽しみです。

結論:ぼくりりとの仕事で興味を持った方には是非お勧め。安いし。もしくは近日発売の2ndを。


雲のすみか - made in 泥団子

 スクラッチノイズと鶏の鳴き声を繋げるって発想がなかなかですよね。

 

Sun Dance & Penny Rain(完全生産限定盤)(2Blu-ray Disc付)(特典なし)

Sun Dance & Penny Rain(完全生産限定盤)(2Blu-ray Disc付)(特典なし)

 

  Aimerの5thアルバムは二枚同時発売。二枚組だけという訳でもなくバラでも売ってるみたいだし、どう扱えば良いんですかね。5thで良いのか。そういや昔L'arcが同じようにオリジナルアルバム二枚同時発売してましたね。あれはアルバムとしては別々にカウントするみたいですが。あとリンク適当に貼りましたが、初回特典Blu-rayやらバージョンが色々あるんで欲しい方はそれらを各自検討下さい。

 Aimer、もう皆知ってるだろうと思いつつ書くと、日本の歌手ですね。主題歌仕事がやたら多い。あの特徴的な声ですが、昔喉を痛めて、それをかばう歌い方を工夫している内に生まれたらしいです。少年と少女と枯れた老人が同居してる声とでも言いますか。個性は強いんですけど、不思議と色々な世界観に馴染むんですよね。

 で今作ですが、タイトルの通り「太陽」と「雨」、二つのコンセプトに基づいて作られた作品との事。前者はライブ映えするようなアップテンポで踊れるような曲、後者は従来のAimerの世界観を引き継いだダークでエモーショナルな曲が選曲されてます。ですけど、そこまで明るすぎないし一方そこまで暗すぎないかなというのが私の感想ですね。Aimerの声の表現のレンジに収まった感じ。なんでどっちもそんなに身構えなくて聴ける。私はAimerのアルバム聴くのこれが初めてですが、以前からのファンもSun Danceをそんな違和感無く受け入れられるんじゃないかな。でその上でどっちが好きかですが、私はPenny Rainの方が好きかな。暗いの大好きというのもありますが、曲もこっちのほうが良く書けてる気がする。

結論:トラックリストを見てあの主題歌入ってるじゃんと思った方は良ければどうですか。ノンタイアップ曲もなかなか良いですよ。


Aimer 『ONE』Short Ver.( Aimer 5th album『Sun Dance』『Penny Rain』2019/04/10(水)2枚同時発売)

  Sun Danceより一曲。


Aimer 『Black Bird』MUSIC VIDEO 映画『累-かさね-』(9月7日(金)公開・主演:土屋太鳳×芳根京子)ver.

 Penny Rainより一曲。こういう半端にせずきちんと一曲アップして貰えないですかね。CD持ってても結構YouTube動画観るんですよ。一曲だけ聴きたい時にわざわざCDセットしたりiTunes漁るの面倒臭いので。

 

きらめき

きらめき

 

  昨年発売でこのブログでも感想を書いた1stアルバムに続いての、羊文学の最新ep。1曲目が「あたらしいわたし」、前作のキートラックが「ドラマ」だったのに対し今作のキートラックは「ロマンス」という事で、分かり易く新機軸ですね。前作の「Step」なんかにもあった若者らしい瑞々しさ、幸せを求める意思とかが前面に押し出されたといった感じでしょうか。その一方まだ前作からの継続性を後半3曲は感じさせる作風。シューゲイザーぽさは前作からさらに後退した気がします。ディストーションぶちかましたりそういう瞬間が無い訳では無いですが。まぁ音楽性もどんな歌を歌っていくかもまだまだこれからでしょうね。次作が楽しみです。

結論:前作にピンと来なかった方もお勧めできるかも。ファンなら追っかけるべし。


羊文学 "ロマンス" (Official Music Video)

 この曲で間奏に大音量ディストーションぶちかましてくるあたり、まぁ羊文学という感じですね。

 

 最近買ったのでもう少し紹介したいのもあるんですが、ちょっと時間的に厳しいかも。あるいは現実逃避したくなったら記事にするかもしれません。