【音楽】最近買った音楽の感想 2018/12/13

  十二国記ついに来年本編新作の報にテンションの上がった管理人です、皆様こんばんわ。もう続編は出ないのではないかとの声も多かった中、いやー出てくれる事になって良かったです。つうか前に読んだのが昔過ぎてどんな話だったか忘れちゃいましたよ。確か黒麒麟がどうこうって話でしたよね。あとなんか色々制約があって難しいみたいな。うーん、これは読み返さないとイカンですね。

 

Suspiria (Music for the Luca Guadagnino Film) [解説・歌詞対訳 / 高音質UHQCD仕様 / 2CD / 国内盤] (XL936CDJP)

Suspiria (Music for the Luca Guadagnino Film) [解説・歌詞対訳 / 高音質UHQCD仕様 / 2CD / 国内盤] (XL936CDJP)

 

  RadioheadのシンガーであるThom Yorkeのソロアルバム。これまでにソロアルバムは二枚程出してると思いますが、サントラ仕事は初ですね。2CDですが、トータルの収録時間は80分くらいです。あと今作のプロデュースはThom Yorke+Sam Petis-Davisとの事です。ひょっとしてThomがNigel Godrich以外のプロデュースで作品を作るのって、細かい仕事抜けばOK Computer以来初ですかね?

 これまでのThomのソロワークというと、生楽器を使いつつもエレクトロニックな意匠が主でしたが、今回はホラー映画のサントラという事で生っぽい音に寄せてきてます。あとインストが中心ではあるんですが、数曲歌っている曲もあり。もっとおどろおどろしい音を想像してたんですが、そんな事なかったです。一部のRadioheadの曲、例えばClimbing up the wallsなんかの方がよっぽどホラー映画っぽい。

 トータルの判断ですが、難しいですね。結構入りやすい感じはあるんですが、純粋に音楽のみ評価して傑作かと言われると、そこまでかなぁという感じもあり。でもこれはサントラですからね。映像と一緒に体験してトータルでどうだったのか、結局評価すべきはそこですからね。映画の方は観てないんですが、もし観る機会があれば改めて評価したいと思います。


Thom Yorke - Suspirium

 テーマソングですかね。サントラ全体もこんな感じの雰囲気です。

 

  2018秋のボックスセット第二弾。

 元々の作品は1968年発売の9thアルバム。タイトルはThe Beatesとセルフタイトルですが、その白一色のアルバムカバーからよくWhite Albumと呼ばれます。どんなアルバムか簡単に説明すると、これまでグループの活動を支えてきた敏腕マネージャーのBrian Epsteinが死去し、またそれぞれミュージシャンとして成長した事で自由な活動を求めたRindo以外の三人が好き勝手やった、でもギリギリ求心力は保たれてるって感じのアルバムです。内容が取っ散らかってると批難する人もいますが、寧ろ様々なロックの可能性を追求したという事で評価する人も多いアルバムです。有名どころだとRadioheadがOK Computerの制作にあたってこのアルバムを一部参考にしてますね。それとこのアルバム、メンバー皆でインドに瞑想の修業に行ってた時その休み時間にギターで作った曲がメインになってまして、アコギ弾き語りからヘヴィーメタルの先駆けまでギターが大活躍してます。新たな曲との出会いを求めているギタリストには聴いてみて欲しいですね。

 ボックスセットの内容ですが、CD1と2がオリジナルアルバムの最新ステレオミックス、CD3~6が各種デモやらスタジオアウトテイクやら、Blu-rayは映像は無しでオリジナルアルバムの5.1サラウンドやら各種バージョンが収録されてます。これまでボックスセットと書いてきましたが、正確には大型本が本体になります。その裏表紙なんかにCDを収納する感じ。本の内容ですが、かなり分厚く手書きの歌詞の写真やら各曲の詳細な解説やら充実してるみたいです。私はまだ全然目を通せてないんですが。 

 音の内容ですが、まずCD1、2を2009年デジタルリマスターを使った紙ジャケSHM-CD版(私が持ってるのは2017年に再発されたものです)と簡単に比較してみました。09年版は元々の仕様を尊重して、右チャンネルにドラムで左にベースみたいな仕様で、私は左右の音圧の違いで耳が痛くなる感じがして正直あまり好きではなかったんですが、今回の18年版はその左右のバランスがうまく調節されてると感じます。その上で一部はドラムが音場の中央に配置されてますね。あとこれはImagineのボックスセットとの共通点ですが、音の重心が気持ち下がってる感じがあります。比べて聴いてみると確かに以前のバージョンは気持ちハイ上がりだったかもしれないって感じです。両者の比較だったら18年版の方が良いですね。

 CD3~6のデモなどですが、正直埋もれた財宝や!って感じのトラックは無いですね。その代わりに各曲のアレンジの移り変わりだったり、ジャムセッションだったりがまぁ楽しめます。Sexy SadieとかOb-La-Di, Ob--La-Daも元々はギターで作った曲だったんですね。 あとLet It Beの初期バージョンがあまりにもグダグタな感じで笑えました。Mother Maryの逸話のイメージからもっと活動の後の時期に作られた曲だと思ってましたが、もうWhite Albumの時期から曲の原型はあったんですね。

 総評するとまぁ、ボックスセットはビートルマニア向けの作品ですね。初めてThe Beatlesのオリジナルアルバムを買いたいなんて方は3CD版で十分だと思います。ただ以前出たモノ版のボックスセットを持ってる私は、結局モノ版を聴くかなぁという感じもします。


The Beatles - Back In The U.S.S.R. (2018 Mix / Lyric Video)

この曲とか新ミックスで結構弄られてるかと思います。

 

  ボックスセット第三弾。ちなみに第四弾は在庫だけ確保してて、もうちょい後に買う予定です。

 元々の作品は1968年発売のJimi Hendrix Experienceの3rdアルバム。Jimiの生前に発売されたスタジオアルバムとしてはこれが最終作になります。Jimiの超絶カッコいいギターと爆発するクリエイティビティを約76分にわたり楽しめる大傑作です。

 これも本体は大型本で、その背表紙なんかにCD3枚とBlu-ray1枚を収納するようになってます。CD1はオリジナルアルバムの最新リマスター、2はデモやらアウトテイクやら、3は1968年9月14日のHollywood Bowlでのライブ音源、Blu-rayはオリジナルアルバムの5.1サラウンドなんかとドキュメンタリーが収録されてます。本の内容ですが、48Pと上のWhite Albumの物ほどは分厚くないですね。ただこれもJimiが手書きした歌詞やらてんこ盛りなので、Jimiオタは見逃せない所ですかね。あと今作は初めてJimiが望んでいた写真が表紙に採用されたってのも見逃せない所です。

 収録内容の紹介ですが、まずCD1がオリジナルアルバムの最新リマスターという事で、ちょっと古いですが手持ちの06年版、型番UICY-6208と簡単にですが比べてみました。なんですが…うーん微妙。元々06年版が結構音良かったってのもあるんですが、違いは微差って感じです。気持ち最新版の方が音がクリア、あと低音の迫力があるかな?って所。まぁCDはこんな感じですが、Blu-rayの方に収録されてた音源は2チャンネルのバージョンでも結構違います。何と言うか、クリアで音のレンジが広い感じというか。Blu-rayとかに収録されてる音源一般のあの感じです。

 CD2はデモが中心ですね。これも上のWhite Album同様、正直お宝とまで呼べるものは無いかなという感じです。ただJimiの未公開ギアープレイはエレキ弾き語りがメインですが沢山聴けますからね。Jimiオタなら手を伸ばさざるを得ないでしょう。

 CD3のライブ音源ですが、ボックスセットの一収録物と考えればまぁ許せるかなという感じです。60年代の録音と考えれば悪くないですけど、あまり良い音質とは言えませんね。何より5曲目Foxy Ladyの終盤と6曲目Fireの大部分がゴソッと抜けてるのが痛い。演奏自体はなかなかなんですけど。勿体無い。

 Blu-rayのドキュメンタリーですが、以前公開されていたアルバム制作過程に関するドキュメンタリーに未収録内容を40分追加したものになります。Jimiの伝記本を一冊読んだ事のある私も知らない話が沢山でなかなか面白かったです。まぁ演奏シーンとかは限られてますし、何回も見たいって感じではありませんが。あとNoel Reddingが結構ギター上手くて驚きました。Little Miss StrangeのリズムギターはNoelが弾いたみたいです。

  総評としては、Jimiオタなら(まぁとっくに買ってるでしょうが)買い、CDのリマスターを目当てにするには微妙って感じかと。


The Jimi Hendrix Experience - All Along The Watchtower (Audio)

 今回の再発に関連する良い動画が無かったので、旧仕様の音源ですがこれを貼っておきます。ドキュメンタリーでもJimiが崇拝していたと語られているBob Dylanのカバーですね。ですがこの曲に関してはJimiのカバーの方が有名ですが。


The Jimi Hendrix Experience - Electric Ladyland 50th Anniversary Deluxe Edition teaser

 こんなのならありました。