【音楽】名曲・名演セレクション その272 MC5 / Skunk (Sonicly Speaking)

 今回はバンドの中心メンバーであったWayne Kramerが先日亡くなった、MC5です。

 

 MC5の3rdアルバム “High Time” の最終曲。

 初めにこの記事を書くにあたり参考にさせて頂いたネタ元のサイトを御紹介させて頂きます。

MC5 Japan

 20年以上前からある老舗のMC5ファンサイトです。世界屈指の情報量でありながら読ませる記事も充実しており、私も昔このサイトで色々勉強させてもらいました。昔はこういう気合の入った音楽ファンサイトが色々ありましたよね。Wikipediaで検索すればすぐまとまった情報が手に入る現在は楽ではあるんですが、ふと昔を振り返れば今は味気なくなってしまったなぁという思いもふと頭をよぎる次第です。

 さて、MC5は1960年代米のカウンター・カルチャーのラディカルな側面を音楽的に象徴するバンドです。バンドのマネージャーでありグルでもあったJohn Sinclairが率いたホワイトパンサー党の音楽部門として活動するも、その反社会性を危惧した政府から徹底的にマークされ、また1stアルバム “Kick Out The Jams” 収録の有名なシャウトである、‘Kick out the jams, motherfuckers!’ が反発を招いて結果レコード契約解除になるなど苦難の歴史を辿り、1967年のデビューから5年でバンド崩壊という短命に終わったバンドでした。しかしながらそのワイルドな音楽性や反権力を掲げたバンドのアティチュードが後世のパンク世代から再評価され、Iggy and the Stoogesと共にDetroit発のプロトパンクバンドとして現在は位置付けられています。とは言ってもその音楽性は単純なパンクロックに留まるものでなく、実はフリージャズを愛好していた、といった幅の広さがよく表れているのが今回チョイスした楽曲かと思います。バンドがもし続いていれば今後はこういう方向性をさらに追及していたんでしょうか。MC5といえばとかく楽曲 ‘Kick Out The Jams’ ばかり取り上げられがちなんですが、私はMC5で一番面白いのは3rdアルバムだと思ってます。この辺さっき御紹介したファンサイトからも影響受けてそうですね。今回は大分記述を圧縮してるんで気になる方は是非上のリンクを踏んで記事を読んでみて下さい。