【音楽】名曲・名演セレクション その245 花澤香菜 / 恋愛サーキュレーション (Live)

 アニメ『化物語』のオープニング第4弾。“化物語 音楽全集Songs&Soundtracks” 収録。

 花澤香菜は日本の声優、歌手。元々子役として芸能界で活動していたのですが、18歳、大学進学と同じタイミングで声優を本格的に目指し、現在も所属する大沢事務所に移籍。以来現在に至るまで、アニメ、映画、ゲームなどで主役級の役を多数演じておられる、現在日本でトップ級の女性声優になるんかな。分からんけど。個人的には『PSYCHO-PASS』の常守朱役が、初めて私が花澤香菜さんを意識したという意味で印象深いですね。あと『東京レイヴンズ』の土御門夏目役とか、中性的な役柄も全然行ける。まぁトップ声優さんですからね。音楽活動に関しては2012年より開始。現在までにソロ名義としては16枚のシングルと6枚のアルバムを発表しています。他にもキャラクターソングを多数歌唱。ソロ歌手としては、澄んだ癒し系の声質を活かしつつも安定感のある歌声が魅力、つう感じでしょうか。

 でさて、‘恋愛サーキュレーション’ です。こちらは先述の通り2009年に放映されたアニメ『化物語』のオープニング第4弾、花澤が演じたキャラ、千石撫子がヒロインの第四話「なでこスネイク」のテーマソングとして制作されました。『化物語』、西尾維新先生の原作小説やアニメはスルーしてたんですけど、週刊少年マガジン大暮維人先生が連載してたマンガは読んでました。そろそろ終わりらしいですけど、面白かったです。『物語』シリーズ自体が大人気のコンテンツなんですが、この ‘恋愛サーキュレーション’ は特にOP映像の可愛さと相まってとりわけ注目を集め、多数のカバー (YouTubeで検索してみて下さい) が生まれ、更には英語でのカバーが国際的にバズる、TikTokでアイドルがBGMに使った、等々、最早世界のオタクの共有財産と化してる感があります。これ程までにオタクカルチャー発で人気のある楽曲はちょっと他に思いつかない。他に何かあったら教えて下さい。あとこの曲に関する有名な逸話として、歌詞に「シ抜きで、や死ぬ気で」という部分がありますが、実際に歌のメロディーにシが含まれていない (正確に書くと、移動ドでの音階としての「シ」が出てこない) らしいんですよ。作曲者の神前暁氏が狙った訳では無く偶然の産物、「怪異の仕業」らしいんですが。そういうエピソードもこの曲の唯一無二の魅力を後押ししているんでしょうね。