【雑記】ノーベル賞の本庶佑氏 vs 小野薬品は 契約成立の有無をめぐる争いになるのかな

ノーベル賞の本庶氏、「オプジーボ」特許料巡り小野薬品を提訴…226億円支払い求める(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 研究者は発明の対価を受け取る権利があるのか?あるとしてそれはどれだけ?みたいなデカいテーマでなく、具体的に契約関係が成立したのか、みたいな話になりそうですね。日本の民法は契約に関して基本意志主義なので、小野薬品が本庶氏に「手に入った金額の40%成功報酬で払うから訴訟手伝って」と口頭で言って、本庶氏がそれに口頭で承諾すればその時点で契約成立です。小野薬品には義務が発生する。なので争点は本庶氏がその契約成立を立証できるかですね。あと小野薬品は色々理由を付けて契約の不成立を主張するんだろうけど、それが通るかどうか。

 あと蛇足だろうけど、小野薬品としては社会、特に研究者に対する受けは気になるでしょうね。この件で勝訴しても今後自分達と共同研究してくれる研究者がいなくなったら会社の将来に大打撃だろうから。そういう意味では小野薬品的には程良いところで和解を目指すってのが目指すべき落としどころになるのかもしれない。