【音楽】名曲・名演セレクション その274 Laura Nyro / Eli's Comin'

 Laura Nyroの2ndアルバム “Eli And The Thirteenth Confession” の6曲目。

 Laura Nyroは米NY出身の女性SSW。都会的な女性のSSWとしては先駆け的な存在かと思います。私のこの人に対するイメージは「自由」ですね。ジャズ・トランペット奏者の父とオペラ・ファンの母親のもとに産まれ、印象派クラシックとR&Bを聴いて育ち、14歳から地元のアカペラ・グループに参加し、名門Highschool Of Music And Art在籍時代はフリー・ジャズと社会派フォークを愛好していたという多様な音楽的背景を反映した、この時代としてはとても稀な多ジャンル折衷的な音楽スタイルを取り、激しいリズムチェンジを伴いながら歌はソウルフルなソプラノからウィスパー・ヴォイスまでを自由に行き来し、更に歌詞のテーマもドラッグや性愛など挑戦的、といった次第。今の音楽シーンに現れたとしても挑戦的なスタイルですよね。1968年3月13日に発売され、ビルボードのアルバムチャートで181位と、発売時ヒットした訳では無いんですが、様々なアーテイストによってこのアルバムの曲がカバーされヒットを記録しています。そして現在の音楽シーンにまで繋がる多大な影響を与えたのは先述の通り。以前このブログでも取り上げたシンガーだとRickie Lee JonesなんかはLaura Nyroの影響下にあると言えそう。あるいは現在の日本の女性SSWだと、アンジェラ・アキとかLaura Nyroかなり好きそうですよね。