【音楽】名曲・名演セレクション その235 山崎まさよし / メヌエット

 山崎まさよしの19thシングル。7thアルバム “ADDRESS” 他収録。今月1日にリマスター版が発売された『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』のテーマソング。

 山崎まさよしは日本のSSW、俳優。1971年に滋賀県で生まれ、8歳の時に山口県に移住。学生時代はドラマーとしてバンド活動に励んでいたそうです。で高校卒業後、働きながら音楽活動の継続を模索していた時にブルーズと出会い、ギター弾き語り、作詞作曲を始めた…という事はプロミュージシャンとしてはギターを始めたの結構遅い方になるんでないかと思います。それで現在はアコギの名手として名高い訳ですからね。きっと才能があったのと、たくさん練習もされたんでしょうね。デビューのきっかけは1991年のオーディションで、レコード会社の「キティ・レコード」と映画製作会社「キティ・フィルム」を混同し、キティ・フィルム主催のアクター・オーディションを受けてしまう (最終的に審査員特別賞) も、そこに審査員として来ていたキティ・レコードのプロデューサーの目に留まり、契約が決まったとの事です。こういう経緯もあって俳優としてのキャリアも積まれている訳ですね。しかしながらキティ・レコードの経営悪化で山崎のデビューが宙に浮いてしまい、暫くは創作活動への専念を余儀なくされるも、1995年にようやくポリドール・レコードとの契約が決まり同年メジャーデビューとなります。以降は着実にキャリアを重ね、1997年公開の初の主演映画である『月とキャベツ』の主題歌 ‘One more time, One more chance’ (後に『秒速5センチメートル』の主題歌にもなりました) がロングヒットを記録、また楽曲 ‘セロリ’ を当時人気絶頂のSMAPがカバーなど、大衆に広く名前が知れ渡り、現在まで続くという感じです。渋い歌声、評価の高い作詞、そして楽器演奏においてもマルチプレイヤーと、SSWとしてはいずれの面においても完成度の高いミュージシャンという感じでしょうか。

 で ‘メヌエット’ です。前述の通り『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』のテーマソングです。歌詞を書くにあたり、ミンサガ側からクソ分厚い資料を渡されて、それを何とか読み込んで書いた、といった事を以前お話しされていました。私ぶっちゃけミンサガとかRS1やった事無いんでイメージなんですけど、ピッタリの歌詞、サウンドですね。ミンサガでは重要なキャラクターとして各地を放浪する詩人が出てくるんですけど、山崎まさよしさんはその詩人とイメージピッタリで、これはもう発注したミンサガ開発チームの作戦勝ちつう感じですね。で1日にミンサガリマスター版が発売された訳ですが、山崎さんがそれを記念して、リユニのCMに御出演して下さったり、‘メヌエット’ の弾き語り解説などもアップして下さってます。興味のある方は探してみて下さい。