【映画】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - の感想

 という訳で地獄の再試期間が終わり、早速観てきました。始めに書きますけど面白かったです。先日の京アニに起こった不幸な事件に対する同情心とか抜きで、純粋に作品として良い出来だと思う。何と言うか、傑作というより名作と呼びたい感じ。別に大上段なテーマを掲げる訳ではないんですが、感動が深く余韻を残すんですよね。実に京アニらしい作品だと思います。あと映画本編は90~100分くらいだったんですが、途中で中だるみが一切無し。ストーリーの展開がジェットコースターだったとかでは全然ないんですが、必要な、観たいシーンが続くという感じかな。多分脚本の出来が良かったのと単純に絵が奇麗だからそれだけで間が持つってのがあるのかなと思います。

 アニメシリーズを観てない方が観に行って大丈夫かですが、多分主人公のヴァイオレットが郵便会社で手紙を代筆する仕事をしている、最低限それだけの知識があればあとは大丈夫じゃないかと思います。物語の筋を最低限理解するための情報はきちんとセリフなりで説明されてたかと。勿論アニメシリーズを観ていた方なら一層楽しめるかとは思います。ヴァイオレットの成長に感慨深くなったり、意外なキャラにスポットライトが当たる事に驚いたりですね。

 

 簡単にあらすじを書くと、今作は二部構成になってます。前半はOHPなりで公開されている話ですね。ヴァイオレットが全寮制のお嬢様学校の生徒に対して、三か月後のディレッタント?とかいう社交界デビューの式みたいなののために礼儀作法やダンスなんかを家庭教師する仕事に派遣されるというものです。家庭教師?手紙書かないの?と思った方、大丈夫です、ちゃんと書きます。そして後半の第二部は…これは観てのお楽しみという事で。

 今作が外伝となっている所以ですが、アニメシリーズの核だった手紙で思いを伝えるというテーマは継続されているけど、そこに対する焦点の当て方がちょっと違うからかなと思います。あと少佐とヴァイオレットの物語も今作はちょっとお休み。これはおそらく、現在鋭意制作中であるという劇場版で語られる事でしょう。

 あと、今作ではヴァイオレットの色々な艶姿が観れるのも見逃せないですね。凛々しく着飾ったヴァイオレット、お風呂上がりのヴァイオレット、ツインテールのヴァオレット…。実に眼福でございました。

 

 という訳で最後にもう一回書きますが、面白かったです。お勧めします。期間限定上映なんですが、一部の映画館では期間延長するらしいし、もし良ければどうぞ。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』公式サイト


『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』予告