【音楽】名曲・名演セレクション その133 竹内まりや / プラスティック・ラブ

 ここ暫くはずっと大きな試験に向けて勉強に励んでいたのですが、先週で一段落して、ようやくのんびりできています。これで聖剣伝説3の続きがやれる。という訳で今回は久しぶりにじっくりと調べ物を要するようなお題を選んでみました。あと予め書いておきますが、私は正直この曲がそんな好きではありません。ただ高評価する方が多くいるのも理解できます。

 


Mariya Takeuchi 竹内 まりや Plastic Love

 竹内まりやの12thシングルで6thアルバム“VARIETY”収録。ちなみにこの動画2017年に公開されたものですが、20年11/1現在で約4,260万回再生です。

 という訳で近年のシティ・ポップ再評価の象徴的な1曲です。正直多分に今更感はありますが、そもそもシティ・ポップとは何ぞやというところから簡単におさらいしてみましょう。シティ・ポップ - Wikipediaによるとシティ・ポップとは

1970年代後半から1980年代にかけて日本でリリースされ流行した、ニューミュージックの中でも特に都会的に洗練され洋楽志向のメロディや歌詞を持ったポピュラー音楽。ロックとフォークの日本版ハイブリッドといえるニューミュージックを母胎とする点で、シティ・ポップは洋楽(特にアメリカ音楽)の日本独自なアレンジという側面を持つが、決まったスタイルのサウンドは無く、「明確な定義は無い」「定義は曖昧」「ジャンルよりもムードを指す」とされることもある。主要なアーティストの多くがシンガーソングライターであり、専ら日本語で歌っていた点も特色にあげられる。

 との事です(一部私が文章を弄りました)。シティ・ポップの源流的存在としては以前このブログでも紹介したはっぴいえんどや、シュガー・ベイブ(山下達郎大貫妙子が在籍した70年代の伝説的ポップスグループです)が挙げられるようです。そして実際にシティ・ポップを大ヒットさせたのが大瀧詠一山下達郎松任谷由実、そして今回取り上げる竹内まりやなどですね。まぁ私が音楽的特徴をゴチャゴチャ述べるより、実際聴いて頂いた方が早いかと思います。例えば大瀧詠一とか、この前「君は天然色」がアニメで使われてましたね。

 で話はここ10年ぐらいのシティ・ポップ再評価に飛ぶんですが、これはDJカルチャーとYouTubeのリコメンド機能に象徴される音楽のジャンルレス化、この2つの流れで捉えられるようです。まず前者については元々90年代からレア・グルーヴの流れの中でシティ・ポップを再評価する動きがあったのですが、2010年代からの世界的なディスコ・ブギー・ブームで更に加速。上に挙げたような所謂大物だけでなく、様々なアーティストが発掘されていきました。後者についてはまずAOR(Adult Oriented Rockですね。Steely Danとかです)の再評価があり、そこから更にAORの影響を受け独自進化を遂げた日本のシティ・ポップが世界的に注目されるようになっていったようです。まぁYouTubeのリコメンド機能が果たす役割のデカさは皆様色々感じた事があるのではないかと思います。よく分からないけど、多分SNSなんかも情報の拡散にいくらか貢献したんでしょうね。あとシティ・ポップの再評価と言えば、新たにシティ・ポップにヒップホップなど取り入れて現在形にアップデートして演奏する若者たちのバンドが増えているのも欠かせないポイントです。国内だけでもSuchmosとか色々いますよね(ここは正直私より皆様の方が詳しいと思います)。

 という訳で長々とシティ・ポップについて書いてきましたが、お題の曲についても簡単に触れておきます。竹内まりやは日本のSSW。夫である山下達郎とのおしどり夫婦ぶりは有名かと思います。あと美人なんだけど露出が少ないのでも有名かな。これは昔はアイドル的な活動をやって結構世間に露出してた時期もあるんだけど、そういうのが合わなかったみたいです。島根県の老舗旅館の娘さんで慶應文学部に入ったんだけど音楽サークルの活動に熱中し過ぎて1年で留年。普通にカタギの就職を目指していたんだけどこれは不味いという事で、歌手になる方針転換を取ったようです。で1978年にデビューし、キャリアの最初は上述の通りアイドル歌手的な扱いだったんですが作詞・作曲を自らやっていきたいという希望とのギャップなどによりストレスを溜め、1981年に喉を傷め入院。それを契機に音楽活動を一時休止し、翌年に山下達郎と結婚。それと同時期に作詞家・作曲家としての活動を開始。また結婚後初のアルバムであり今回紹介する“VARIETY”で初めて全曲自身で作詞・作曲を手掛け(アレンジ&プロデュースは山下達郎)それが大ヒット、以降はよく知られている、人呼んで「シンガーソング専業主婦」の竹内まりやという感じですね。

 で‘プラスティック・ラブ’、元々はそんな大ヒット曲だった訳では無いのですが、アルバム“VARIETY”の中でも人気のある曲で、よく竹内もライブのセットリストに入れる他、上述の通りアレンジ&プロデュースを手掛けた他、ギター演奏でもレコーディングに参加した山下達郎もライブでカバーする事があるそうです。鉄壁のバッキングですね。うっとりと浸っていたくなる極上のグルーヴだと思います。ただ、歌詞がね…。一応この記事書くにあたってあれこれ考えて、少しは理解できたような気がします。要するに、恋に破れた寂しさから逃れるために、別の恋愛をゲームとして楽しむ女の話ですよね(ちなみに竹内まりやは不倫やら恋愛の常道から外れたテーマの曲を多数手掛けている事で一部では有名です)。ただやっぱり、好きにはなれないかなぁ。私、恋愛をゲームとして楽しいと思った事無いんですよね。分かり合うのは大事だから努力するけど、ただ必要だからやるだけで。駆け引きとか煩わしいとしか思わない。私だったら失恋して辛かったら本でも読みます。そんな私には正直、この曲の再評価が海外主導で進んだというのはよく理解できるんですね。歌詞の意味が分からない海外のリスナーの方が純音楽的にこの曲の価値を評価できたんじゃないかな。洋楽でありませんか?歌詞の意味調べた後で、知らなければ良かったと後悔した事。まぁこの演奏には虚無感を漂わせたこの歌詞が合ってはいるのですが…。という訳で今回は、シティ・ポップについてと歌詞は好みがあって難しいねという話でした。