【音楽】名曲・名演セレクション その131 杏窪彌 / 箱根にしようか

 今回選んだ曲も知名度としては相当マイナーな部類になると思います。一応全国流通デビューはしてるバンドです。ただこの曲は自主製作盤にのみ収録のようです。私もCD持ってません。

 


杏窪彌(アンアミン)/箱根にしようか

 杏窪彌の自主製作盤『箱根にしようかE.P.』の2曲目。現在は新品売り切れてるようです。

 杏窪彌の紹介をOHPから引用すると、

2011年結成。台湾からやってきた謎の少女VoのMINを擁する、
台北生まれ、東京育ちのエキゾチックポップバンド。観光気分で懐かしい未来を唄う、東洋一のネオ歌謡。

 との事です。私なりにとても下世話な表現で書くと、一時期多かった相対性理論のフォロワー、アジアン風味という感じですね。Vo.のMINが台北出身らしいです。Twitterのアカウント見た感じでは最近活動お休み中みたいです。

 でこのバンドの浮沈においては、どれだけ高性能なポップソングを作れるかと共にVo.担当MINに帰するところが大きかったのかなと思います。でこの曲です。ヴォーカル、鼻にかかりまくってますね。他の録音ではもっと普通に歌えてるものもあるんですよ(例えば「ジャイアントパンダにのってみたい」とかお勧めです)。なんですけどこの「箱根にしようか」の歌唱には他にはない魅力があるように感じます。難しいところですよね。多分、広く人口に膾炙していくためには改善すべきウィークポイントだと感じたから修正したんでしょうけど、ただ欠点を潰していくだけじゃ結局ありがちなものになってしまう恐れもある訳で。それに欠点だろうが認めさせてしまえばそれも個性の内みたいなところもありますよね。まぁこれらは時代性とか、どの程度の規模の成功を望むのかとかにも依るんだと思いますが。という訳で今回は売れるのは難しいという話でした。

 あとMVの最初の方に映ってるの、新宿西口、小田急線乗り場辺りですよね。懐かしい。私も10年前くらい前、このMVが撮影されたちょっと前くらいまではたまにうろつきに行ってました。もう10年経ったら街の景色も随分変わってるんでしょうね。