【雑記】ヤンジャン新連載「ウマ娘 シンデレラグレイ」第1話を精読する

 試しに一回やってみます。ネタバレ注意。ページはこのweb版に合わせていきます。

 

[第1話] ウマ娘 シンデレラグレイ - 漫画:久住太陽 ストーリー:杉浦理史・伊藤隼之介(原作:Cygames) | となりのヤングジャンプ

 

 p1 アニメウマ娘をリスペクトした始まりですね。緑の勝負服の後姿は後程登場するシンボリルドルフです。

p2,3 見開き左のオグリキャップ、勝負服の変更はなさそうです。凛々しい。その隣は上段がタマモクロス、中段が今連載で初登場のベルノライトと北原穣トレーナー。実在の馬、人物ではなさそうですが(いたらすみません)モデルがいるのか不明。下段が左スーパークリークに右イナリワンイナリワンの勝負服がこれと違うようですが、左手のキツネポーズからイナリワンだと思われます。

p4 実況はアニメと同じく赤坂さんの模様。ルナスワローのモデルは恐らくサニースワローゴールドシチーの出走した1987年(この年にオグリキャップは3歳(当時表記)でデビュー)の日本ダービーにおいて直線で先頭に立つも、メリーナイスに抜かれ2着。ちなみにサニースワローに騎乗した大西直弘騎手は97年に同じ馬主所有のサニーブライアンでダービー制覇を果たしています。

p5 ゴールドシチーはアニメウマ娘にも確か出てましたよね。負服のデザインがよりセクシーに変更されているようです。なお実際の競馬ではゴールドシチーは4着で、サニースワローを直線で抜くシーンはありませんでした。実名ウマ娘に華を持たせてくれたのかなと思います。

p6 手前の座ってるのがシンボリルドルフ、後ろの左がマルゼンスキー、右がミスターシービーです。アップで見て頂ければハットにCBと飾りが付いているのが確認頂けると思います。ミスターシービーはアニメウマ娘でデザインのみ公開されていたのですが、実際にキャラクターとして登場し喋るのはウマ娘シリーズで初めてじゃないかと思います。私の勝手なイメージではやんちゃだったのですが、クールなカッコいいお姉さんのようですね。

p7 メリービューティーのモデルはメリーナイス。1987年の日本ダービーで2着に6馬身差を付け優勝しました。メリーで、かつ元の勝負服が赤系のデザインという事でクリスマスっぽいのかなと思います。あと実況の赤坂さんの奥、よく見ると細江さんっぽい女性いますね。


1987 日本ダービー

p8 iPhoneらしきスマホで競馬中継を見る北原トレーナー。どうもこの辺の時代設定はあまり細かい事考えない方が良さそうです。

p9 実際の笠松競馬場岐阜県羽島郡笠松町にあります。カサマツとカタカナなのに意味があるのかは不明。

p10 フジマサマーチのモデルはデビュー当時オグリのライバルだったマーチトウショウだと思われます。トウショウ→藤正→フジマサか?トウショウと付きますが、トウショウボーイとかスイープトウショウとかのトウショウとは無関係らしい。となるとノルンエースも同じくライバルだったノースヒーローがモデルかな?それとベルノライト、左耳にリボンを巻いてますね。ウマ娘シリーズのお約束として、元のモデルになった競走馬が牡馬の場合は右耳に、牝馬の場合は左耳に装飾を付けると決まってます。なのでベルノライトのモデル馬は分からないけど、いるのならば牝馬と確定できる訳です。さらに確定のための情報を追加すると、ベルノライトの前髪の一部が白くなってますが、これは実際のモデルになった馬の顔に流星と呼ばれる白い模様があった事を示します。この漫画だと他にシンボリルドルフ、メリービューティーに流星がありますね。まぁこれはベルノライトのモデル馬が実は有名馬とかいう事でもない限り確認が難しいですが。6/12追記:流星とのみ限定するのは不適当だったかもしれません。馬の顔や足元にある白い模様を総じてマーキングというそうです。顔の白は勿論、足元の白もこれまでのウマ娘では再現される事が多かったので、気になる方は是非調べてみて下さい。

p14 実際の地方競馬も15ケ所で開催されてます。サガもカタカナですが意味があるのか不明。

p18 実際のオグリキャップも大食いで有名だったというのは、アニメウマ娘を御覧の方なら御存知かと思います。

p22 アニメウマ娘トレセン学園とは違うちょっとささくれた感じは、中央と地方との違い、アニメと漫画で求められるエンタメの違いとか考えると興味深いですね。

p24 そしてそのささくれた雰囲気を一発で台無しにするオグリのキャラクター。

p28 実際のオグリキャップも誕生時に右前足が外向するというハンデを抱えていましたが、地道な矯正により改善されました。

p29 オグリキャップの母はホワイトナルビー、オグリの他にも桜花賞を勝ったオグリローマンを産んだ名牝です。ちなみに名前からも分かる通り芦毛

p34 オグリキャップの幼名はハツラツです。

p36 トレーナーのシステムはアニメウマ娘の中央と同じなようです。ベルノライト、今話2度目の「ウソでしょ」。

p41 オグリキャップの柔軟性の高さはレースで騎乗した南井や武豊が共に挙げていた特徴でした。

p46 競走馬オグリキャップはその走り方から「地を這う馬」と形容される事もありました。あと一応書いておきますが、元陸上部としてヒト族がこのオグリの走り方を安易に真似するのはあまりお勧めできません。

p50 タイム51秒1はオグリキャップが実際に、デビュー前のダート800mでの能力試験で出したタイムと同じです。その時出遅れたのかは定かでないです。

p52,53 オグリキャップという名前は最初の馬主小栗孝一の冠名+父ダンシングキャップの一部からだと思われます。

p54 東海ダービーの制覇は実際の笠松所属時代の調教師、鷲見昌勇氏の悲願でもありました。それがどうなっていくのかは今後の展開をお楽しみに。

 

  色々調べながら書くのは楽しかったんですけど、クソ疲れますね。上手くタイミングが合えばその内またやってみます。