いよいよあと二日で'10年代も終わりという事で、この記事では私管理人の好みで選んだ'10年代のベストアルバムを邦楽洋楽併せて紹介していきたいと思います。あくまで私の好みという事で、世間的な評価とかはガン無視です。もっと一般的なチョイスが知りたい方は、ミュージック・マガジンの2019年12月号とかこのサイトとか参照されると良いかと思います。
正直面倒臭いので数えたくないんですが、多分この10年に買った新作アルバムは邦楽洋楽併せて150枚は越えてると思います。200枚行ってるかどうか。それと最近は洋楽で全曲試聴させてくれるwebサイトも結構あるので、それで聴いてみたけど買うには至らなかったのも含めたらもうちょい行くかな。それでは行きますか。
GEZANの2ndアルバムが私の'10年代邦楽洋楽含めてのベストアルバムです。こんなこと書いたら胡散臭く見えるかもしれませんが、とにかく込められてる魂の熱量が違う。One Two Three Four!がこんなにカッコいいバンドはGEZAN以外に知らないです。演奏、ソングライティングも文句無し。GEZANの首謀者マヒトゥ・ザ・ピーポーによるとGEZANは普段からスタジオに入りまくって練習しまくるらしいんですが、その不断の努力・研鑽が見事結実してるんでないかと。あとサウンド、私の良いロックアルバムの定義で「音量を思いっきり上げたくなるもの」というのがあるんですが、これは正にそれですね。録音など担当エンジニアは中村宗一郎です。あともう一個ダメ押しするとマヒトゥの歌詞も素晴らしい。ポスト3/11の世界と真摯に向き合う魂の軌跡と涜神がぐちゃぐちゃになってます。とにかく素晴らしい。こんな素晴らしいアルバムが既にCDでは入手困難というのは実に残念です。しょうがないんで気になる方はデータで聴いてみて下さい。
読めます?かさぶた、です。もうとにかく素晴らしい。歌詞はポスト3/11の世界におけるマヒトゥの独立宣言じゃないかと。
こっちはてんかん、です。ラストのベース、ただ突っ走ってるだけなのに何故こんなにカッコいいのか。
These New Puritansというと、NMEも2010年ベストアルバムに挙げた2ndアルバムのHiddenを推す声が多いのかなと思いますが、私が推すのはこの3rdアルバムです。サウンド、リズム共に変革を推し進めてきた彼らの実験精神が見事結実した作品だと思います。美しく屹立する現代美術のようだ、とでも言えば良いでしょうか。あちこち覗いたら聴く人を選ぶみたいなレビューを散見するけど、私はそんな事無いと思うけどなぁ。普通に入っていける。私と同じようにサウンド志向の貴方には特にお勧めします。
These New Puritans - Fragment Two (Official Video)
ビューティフルソングにビューティフルビデオ。完璧。ピアノのブレイクがもう…堪らんね。
元ぼくのりりっくのぼうよみ、現たなかが残した4枚のアルバムはどれも傑作なんで、1枚を選ぶのには難渋しました。で迷った挙句選んだのがこのラストアルバム。色々聴き返して感じたのはこのアルバムの全体としての完成度の高さですね。ぼくりり君というと歌詞とか歌とかがよく強調されますが、自分のコンセプトに合ったトラックメイカーを見つけそのトラックを上手く繋げ合わせて作品としての全体像を作る、そういう意味での“音楽家”としても実に秀でていたと思います。でたなかですが、YouTuberになったのかと思ってましたが音楽やったりもしてるみたいですね。気になる方はYouTubeで「たなか」で検索してみて下さい。
このPVブログに貼るの二回目ですけど、すみません、管理人が好き過ぎるという事で許してください。
このポジションに何を持ってくるかは相当迷いました。正直消去法で選んだところもあります。といってもこれが作品として劣後するとか言う事では無いですよ。
Dirty Projectorsの9thアルバム…マジか、そんなに過去作あるのか。といっても殆どはCDで買うのは相当難しいと思います。 まぁ今はSpotifyとかありますけどね。それまではかなりアヴァンギャルドな音楽を奏でていた彼らが歌に焦点を当て、結果以前よりかなりリスナーフレンドリーになったのが今作です。といっても彼らの魅力、強靭なバンドサウンドの爆発力であるとか、鉄壁のヴォーカルハーモニーは当然じっくり堪能できます。Dirty Projectors、一時期は間違いなく世界最高のバンドだったんですけどね、残念ながらそのラインアップは色々あって解体してしまいました。でも今も鬼才Dave Longstrethを中心に新たなメンバーを集めて頑張ってます。今後も期待したいバンドです。
Dirty Projectors - Gun Has No Trigger (Official Video)
昔この曲の神々しいまでに完璧なライブ映像がYouTubeにあったんですよね。あれ再アップされないかなぁ。
という訳で恐らく異論百出のラインアップだと思いますが、如何でしょうか。惜しくも選ばなかった作品を挙げておくと、洋楽はCloud Nothings、The 1975、David Bowie、The Horrorsとかですかね。邦楽は私の中でGEZANとぼくりりが抜けているという認識だったので、あまり迷わなかったです。強いて次点を挙げると…迷いますが、Perfumeか羊文学でしょうか。女性がメインヴォーカルの作品挙げてなかったし。
明日は一年を振り返る記事を投稿する予定です。