【音楽】名曲・名演セレクション その87 小沢健二 / さよならなんて云えないよ

 ロマサガRSのスタミナ剤がまだ500以上残っている管理人です、皆様こんばんわ。今日明日は一日中ハムハムして何とか使い切りたい。台風がエラい事になってますね。実は昔、ちょっとだけですが世田谷に住んでた事があるんですよ。京王線沿いなんで多摩川からは遠かったですけど。まさか二子玉川とかあの辺が浸水するとは。人的被害が無い事を祈ります。

 

 今回の名曲・名演セレクション、祝YouTubeに動画公開という事で嵐にしようかとも思ってたんですが、冷静に考えるとこのタイミングで嵐ってのはあまりシャレになってないなと思い至り、代わりに久方ぶりの新作アルバムが発売告知されたこの人です。


小沢健二 - さよならなんて云えないよ

 小沢健二の10thシングル。シングル曲集「刹那」にも収録。

 小沢健二というと90年代中ごろに爆発的な人気を誇った、人呼んで渋谷系の王子様です。元々はコーネリアスこと小山田圭吾フリッパーズ・ギターというグループを組んでたんですよね。フリッパーズでは小山田が主にヴォーカル、小沢が主にギターを担当。これ、今の小山田とか小沢を先に知ってた人は違和感感じるんじゃないかな。少なくとも私は逆だと思ってました。まぁオザケンもギター上手いですけどね。

 でオザケンが圧倒的支持を受けた理由としてはそのキャラクターもあったんでしょうが、やはりブラックミュージックを巧みに取り入れた多幸感溢れるサウンド(上の曲ではMichael JacksonのBlack or Whiteのリフを拝借してます)も大きかったんでないかと思います。もしまだ聴いた事無い方は是非「Life」というアルバムを聴いてみて欲しい。ヤベェから。リア充とかいう言葉を超越した圧倒的ポジティビティが一時味わえます。

 あとオザケンを語る上で欠かせないのが歌詞ですね。東大文学部卒というガチインテリの学歴も納得の味わい深さ。タモリが歌詞を褒めた日本人アーティストというと多分オザケンくらいでないかと思います。この曲も秀逸ですよね。発表当時私は小学生だったんですけど、小学生にこの歌詞を理解するのは無理だわ。大人になると沁みる歌詞かと思います。光る海のライン、使ってる言葉は普段使いのものなんだけど、美しいイメージがありありと浮かぶんですよね。オザケン柴田元幸先生のゼミ出身らしいんですが、やはりしっかりとした教育を受けると一味違うと言わざるを得ないですね。