【音楽】名曲・名演セレクション その17 Syrup16g / 天才

 超決戦!バクシンオーですが、メインアカでは「意志」のレベルが1アップ、サブアカでは「意志」のレベルが4アップにバクシンオーの種付け権ゲットという結果に終わりました。才能も種付け権もメインアカでこそ欲しかったんですが。ままならんですね。

 暫くの間、毎週水曜日はSyrup祭りで行きたいと思います。

 


syrup16g - 天才

 Syrup16gの2ndアルバム、coup d'Etatの七曲目。

 あまり天才とか神とかそういう言葉で形容するのを好まない私なんですが、その私がミュージシャンで唯一天才と呼びたくなるのがSyrup16gのVo./Gt.で作詞作曲も手掛ける五十嵐隆です。何が天才なのかって、そのソングライティングの才ですね。Syrupはデビューから三年間で六枚のアルバムをリリースしたんですが、そのどれもが(私的には捨て曲無しの)傑作とか、ある意味初期のThe Beatles超えてますよ。しかも初期のThe Beatlesはソングライター二人(Georgeもいれれば三人)、しかも結構カバーもアルバムに入れてたのに対し、Syrupは基本五十嵐一人で作曲、勿論全部オリジナルですからね。書き溜めてた曲があったにしても、とんでもないですよ。まぁSyrupはアルバム六枚リリース後長期間停滞するんですけどね。

 で、その天才五十嵐率いるSyrup16gディスコグラフィーにおいて現時点での最高傑作だと私が思うのが、2ndアルバムのcoup d'Etatですね。まず特徴として挙げるべきはニューウェーブ期のロックの影響をヤバい方向に突き詰めた、ハレーションを起こしたかのような強烈な音像です。そして研ぎ澄まされた攻撃的な楽曲と、社会に毒を吐きまくり、それと同時に自分のどうしようもなさを尻の穴まで曝け出す様な歌詞。この激烈な歌詞に最初は拒否反応を起こすかもしれませんが、これが段々とSyrup中毒になってくるんですよ。本当、音楽シーンにクーデターを起こす事を狙ってたんでしょうね。それだけの作品だと思います。

 でこの楽曲ですが、とにかく猛烈にカッコいいですね。五十嵐のギタープレイ、歌いながら弾くというのはあるものの、難易度的にはそこまで高くないかと思います。ただやっぱり、難易度ではなくどれだけシンプルでも楽曲の良さに貢献するプレイができるか、それこそがギタリストの本来じゃないか、とか私は思います。まぁカオスな音像のせいもあって、一部どんなコード押さえてるのか判明してないんですけどね。あとサビの歌詞、チェーーンソーーにめーーいそーーにけーーんそーーんとか、発想が天才的ですよね。直接的な言葉を避けながら殺伐とした空気を醸し出すのが上手い。ちなみに五十嵐は埼玉の超名門、県立浦和高校の出身と言われています。中学生くらいまではさぞかし勉学の面でも優秀だった事でしょう。それが今や半分ミュージシャン半分ニートですからね(まさかひょっとして五十嵐、ミュージシャン以外にも働いてたりするんでしょうか。もしそうだとしたら申し訳ない)。人生どうなるか分からないという事でしょうか。まぁ私も人の事言えないですが。

 

 来週の水曜は、Syrup16gの中で最もビギナーに勧めやすい一枚を挙げたいと思います。