CDのボックスセット五個目は流石に断念しました。KinksのThe Village Green Preservation Societyの50周年記念盤 デラックスエディションですね。好きなアルバムなんですけど。せめてボックスセットの仕様がもう少しシンプルだったら…。
しかし発売50周年記念のリリース攻勢、恐ろしいですね。プログレファンとか20年代は各種再発アイテムの買い過ぎで破産するんじゃないですか?年金暮らしの高齢者層が多そうですし。私はBowie関連がヤバそうでビビってます。
さて、久々の感想シリーズですが、今回はたまたま同じようなトーンのアルバムが三枚揃いましたね。どれも休みの日の昼間に聴きたくなるような作品です。
To Cure a Blizzard Upon a Plastic Sea [Explicit]
- アーティスト: Vennart
- 出版社/メーカー: Medium Format
- 発売日: 2018/09/14
- メディア: MP3 ダウンロード
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元OceansizeのフロントマンであるMike Vennartの2ndソロアルバム。上のリンクはAmazonのダウンロードですが、私はVennartのオフィシャル通販でCDを買い、そしたら発売日にmp3のダウンロードリンクが届きました。
ここですね。発売後の現在でも購入したらmp3のリンクくれるのかってのはちょっと分からないですね。CDの発送は10月頃らしいです。
あとVennartのオフィシャル通販のラインアップにエフェクターが載ってるじゃないですか。多分オペアンプ期のBig MuffとLovetone Big Cheeseのクローンの2 in 1だと思うんですが。欲しい。欲しいんですけど金が…!
前置きが長くなりました、アルバムの感想ですが、まだCDが手元に届いてませんので、mp3で聴いてのものになります。二三曲アップテンポの曲もありますが、全体的には穏やかな曲調ですね。例えばリズムに関して、Oceansizeの頃はバリバリ変拍子って感じでしたが、このアルバムはそういや4/4じゃないね、って感じ。現代の音楽シーンの最先端を行くエッジーな音楽とかではないですが、Mikeが自宅のベッドルームで書き溜めた音や詩のスケッチを見せてくれるような。まぁ要するに基本ファン向けな感じなんですが、もしまだOceansizeやVennartの音楽に触れた事のない方も、以下に貼る音源を聴いて気に入ったら、買ってみても良いんじゃないかな。楽曲の粒は1stアルバムより揃ってると思います。
VENNART - Donkey Kong (Live In Salford)
以前別の記事でもこの動画を貼りましたが、やはりこの曲がアルバム楽曲の中で私のフェイバリットですね。しかしタイトル…歌詞が気になります。
VENNART - Immortal Soldiers (Official Audio)
この曲なんか、まさにOceansizeの頃には無かった、ソロならでは、って感じですね。
前作から四年ぶり、オリジナルアルバムとしては12枚目ですか。うわー自分全部持ってるわ。
前作は様々な要素を取り入れたかなりインパクトの強い作風でしたが、今回の作風を一言で表すなら、ナチュラル、でしょうか。まぁこれも彼らの一面ですからね。曲も良い感じのが揃ってて、長く付き合えそうです。
あとこれは今までの彼らにあまり無かった要素でないかと思うんですが、アルバムの中の数か所にテクニカルな感じのギターソロが挿入されてるんですよ。岸田と、DAIKI MATSUMOTOというサポートの方が弾いてるみたいですが。この辺、くるり好きのギターキッズ達は挑戦心をくすぐられるんじゃないですかね。
それと初回限定盤はライブビデオ付きですが、このライブなかなか良いですよ。最近のくるりのライブは岸田も合わせてギター三人体制なんですね。しかもサポートの二人は共にレスポールがメイン。ライブでギター弾き倒してるのが観れます。
この曲、私最初はあんまりピンと来なかったんですが、段々沁みてきました。
この曲のアウトロみたいなギターがアルバム中に二三箇所あります。
Moon Boots(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)
- アーティスト: Bird Bear Hare and Fish
- 出版社/メーカー: SME
- 発売日: 2018/09/05
- メディア: CD
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元Galileo Galileiのギターヴォーカル、ベース、ドラムとライブでサポートを務めていたギタリストが新たに結成したバンドの1stアルバム。私的にはそれってGalileo Galileiの再結成で良くない?って感じなんですが、まぁ過去に囚われず自由に音楽を追求したい、という事でしょうか。
数回聴いてみてこれはちょっと言語化し辛いと感じ、参考にするために最近の私には珍しくインタビューなど探してみたんですが、オフィシャルサイトにインタビューがありました。
News|Bird Bear Hare and Fish Official Website
インタビューの中で、彼ら自身も説明し辛いと言ってますねw
色々な影響を受けているんでしょうけど、それを分かりやすい形で示すのではなく、トータルとして印象に残るのは彼らオリジナルの音像でしょうか。Galileo Galileiの4thアルバム辺りから独自の音作りの志向は感じられましたが、今作ではそれがさらに推し進められている感じです。インタビュー中で各楽器のサウンドのセパレーションが良いというインタビュアーさんの発言があるのですが、私は寧ろギターとシンセサイザーの音が溶け合っているような印象です(岡村詩野さんの発言にケチつけるとかお前何様だよって感じですが)。
一つ苦言を呈するなら、何となくアルバム全体として同じようなトーンの曲が並び、リスナーとしてアクセスし辛いと感じます。アルバムの流れに起伏を作ったり、分かりやすくアルバムのシンボルになるような曲を作ったり、敢えてそういう手法を取ってないと感じるんですが、もっとこう愛想が良くて良いんじゃないかな。音楽的自由な冒険とポップさ、キャッチーさって両立すると思うし、彼らなら両立させられると思うので、そこを今後の彼らには期待したいです。
音源、YouTubeに二三曲上がってるんですが、クソッタレはてなブログの仕様のせいでリンクが貼れません。申し訳ない。ライカって曲がお勧めかな。
ここ数日はハイペースで記事をポストしてきましたが、今後当分は週に記事二三本のペースに落ち着くのではないかと思います。ダビマスの記事も、試してみた配合の結果など適宜まとめていきたいと思いますので、よろしくお願いします。